商業施設新聞
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No.410

耳鳴りがするので書店を考察


高橋 直也

2013/5/28

 いずれは来ると思っていたが……こんなにも早く訪れるとは。

 高校1年ごろからCDを買い込み、音楽を大音量で聴くようになってから約10年。エレキギターも弾き、ライブにも行って耳を痛め続けてきたせいで、4月2日から耳鳴りが止まなくなってしまった(今も鳴っている!)。

 しかも鼓膜が痛んでいるのか、TVを30分くらい見ていると耳が痛くなってくるし、パソコンのファンがブオーと回る音でも耳がキンキンしてくる。おかげですっかり読書人間である。以前は月3~4冊だったのに、いまでは週4冊くらい読む。

 そのため、毎日のように書店に行くようになったのだが、そこで疑問に思ったことが一つ。売り上げが厳しい、厳しいといわれる中でも書籍が売れている店はどんな店なのか、ということである。

 筆者の生活圏にあり、賑わっている書店の特徴を分類してみた。
A:ビデオレンタル店と併設型。レンタル利用ついでに書店も利用することができる。
B:規模追求型。「行けば何かあるだろう」という信頼感をもとに差別化ができている。
C:駅ナカ型。寄り道することなく利用できる。または時間つぶしにも使える。
D:大型商業施設のテナント型。大型商業施設に行ったついでに利用。家族連れならお父さんの暇つぶしの場にもなる。
E:品揃えを特徴的にする。女性向けの本を拡充、デザイン向けの本を拡充など。
F:カフェなど多業態と併設して快適性を向上させる。
G:さして特徴はないが、駅前など立地が良い。
 他にも分類はできると思うが、どれも相当な工夫と投資が必要になりそうだ。

グランフロント大阪の紀伊國屋書店
グランフロント大阪の紀伊國屋書店
 そんな中、グランフロント大阪の紀伊國屋書店では、(1)駅前の、(2)話題の商業施設に、(3)大規模で、(4)スターバックスコーヒー、伊東屋を併設出店する、というおいしいところを集めた店舗を出店した。
 1000m²以上ある店内を見ると、家賃もバカにならないだろうに……と思うが、書籍の売り上げが厳しいと言われる中でも「必ず売る」という決意のようなものが感じられた。

 今回の紀伊國屋のような店舗を横展開することは難しいが、各企業はこの厳しい時代に本をどう売るか、工夫しているはずだ。面白みある店舗、話題になる店舗を期待したい。
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