メディカル・ケア・サービス(株)(さいたま市大宮区大成町1-212-3、Tel.048-651-6700)は5月1日、さいたま市緑区に介護付有料老人ホーム「アンサンブル浦和」をオープンする。同社が展開する「アンサンブル」ブランドとしては3棟目で、介護付有料老人ホームとしては7棟目の開設となる。
所在地は、さいたま市緑区大門1605-3で、JR東川口駅からバスで5分、埼玉高速鉄道浦和美園駅から徒歩18分ほどのところに位置する。国道122号線の大門交差点から川口方面に1分ほど進んだところで、高速道路は東北自動車道浦和ICが近くにある。
施設は、S造り3階建て延べ床面積3201m²(敷地面積2519m²、建築面積1120m²)で、居室面積は1部屋18m²を確保しており、洋室風や和室風など入居者のニーズに対応していく。標準装備は、洗面台、ナースコール、防炎カーテン、暖房付温水洗浄便座、クローゼット、リクライニング機能付き電動ベッド。入居資格は、要支援1~要介護5の要介護認定を受けた人となる。21台の駐車場を併設している。
同施設は「いつまでも歩ける、いつまでも食べられる」をコンセプトに、入居者が可能な限りいつまでも充実した生活を送れるようサポートする。そのために日常生活で行う動作の専門家である理学療法士や作業療法士、言語聴覚士を配置し、入居者に合った身体運動を計画し、実施する。また、24時間看護師を配置したフロアも用意し、医療的な支援が必要になった時も継続して生活することが可能となる。
1階(延べ1028m²)は、介護居室(11室)、多目的ホール、応接室、事務室、食堂・機能訓練室、健康管理室、エステルーム、ランドリールーム、厨房、更衣室、大浴場、機械浴室、個浴室を配置した。1階中央にある機能訓練室では運動スペースを確保し、マシンも備えている。エステルームでは、有料で散髪を行う。浴室は3種類を用意し、機械浴室には車イス使用者向けのチェア浴槽を1台、入浴が困難な人向けのストレッチャー浴槽を1台配置した。大浴場にはリフト浴槽を2台、大浴槽を1台配置。入浴の際にも見守りのサービス(週2回)がある。2階と3階はそれぞれ延べ1068m²で居室(33室)、事務室、個浴室、食堂・機能訓練室、ランドリールームを配置。
施設内は、各居室が広く取られ、窓も大きく窮屈さを感じさせない。また屋上には今後、緑やベンチ、テーブルなど憩いの場を整備する計画だ。
主な介護サービスは食事介助、排泄、入浴、身辺介助、機能訓練、通院介助(協力病院への通院など)、外出介助(週1回程度、近隣公園への散歩)で、一部有料サービスとなる。また、生活サービスは、居室清掃、リネン・シーツ交換、買い物代行、洗濯、理・美容などで、一部有料サービスとなる。
また、アンサンブルでは、医療法人一成会 さいたま記念病院、医療法人社団弘象会 東和病院、医療法人財団明理会 新越谷病院などと協力体制をとり、治療を必要とする場合の入院、緊急時の対応などを行う。加えて、訪問歯科や介護予防運動、レク・ボランティアなどの協力体制も整えている。
料金は、敷金が50万円、家賃は13万6000~13万8000円、食費6万円、管理費4万2000円、看護体制4万円(1階のみ)で、計23万9000~27万8000円。
オープニングセレモニーで同社代表取締役会長兼社長の高橋誠一氏は「この施設では特に食事に注力した。やはり一番の楽しみは1日3回の食事であり、健康の基本であると思う。今後は自社で、できたての食事を提供していきたい。周辺事業も含めてさらに事業を拡大させていきたい」と話し、今後は中国での介護事業に進出していきたい意向も示した。
同社は、グループホーム187棟、有料老人ホーム7棟、小規模多機能型居宅介護5棟、デイサービスセンター1棟、都市型軽費老人ホーム1棟、訪問介護事業所1事業所、居宅介護支援事業所2事業所を展開。グループホームの施設利用料や国・県・市町村からの介護報酬による収益にて介護事業を運営し、よりよい地域社会を創り上げることを事業目的としている。「アンサンブル」ブランドではほかに「アンサンブル大宮」、「アンサンブル日進大宮」を展開している。