カンブリオス テクノロジーズ(米カリフォルニア州)が展開する銀ナノワイヤーを用いた電極材料「Clear Ohm(クリアオーム)」は、透明導電膜の主材料であるITO(酸化インジウムスズ)を代替する次世代材料として期待が高い。社長兼CEOのジョン・E・レモンチェック氏に話を伺った。
―― クリアオームの採用拡大に手ごたえは。
レモンチェック 間もなく発売されるOS「ウィンドウズ8」が起爆剤となるだろう。タッチパネルとの親和性が高いこのOSにより、スマートフォン(スマホ)やタブレットなどのモバイル機器に搭載されていたタッチパネルは、ウルトラブックやオールインワン(AIO)PCなどにも搭載が進むだろう。今後はホワイトボード、ポイント・オブ・セールスやアミューズメント用の大画面ディスプレーへ搭載が拡大すると見られ、薄くて軽いタッチパネルを実現できる透明導電性フィルムの需要は高い。クリアオームはこれに貢献できる製品だ。
―― 製品の特徴を。
レモンチェック 当社は、導電性が最も高い金属である銀で、直径がナノレベルのワイヤーを作る技術を持つ。この銀ナノワイヤーを液体に分散させたクリアオームをユーザーに提供している。
(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2012年10月24日号6面)