電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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第2回

パナソニック デバイス社
回路部品ビジネスユニット 営業総括2部 
商品企画チーム チームリーダー 曽羽 実氏
制御機器ビジネスユニット 営業企画グループ
グループマネージャー 徳光紳一氏


スマホ向け角速度センサーを強化
小型化・多軸化に注力

2012/7/13

曽羽実氏(左)と徳光紳一氏
曽羽実氏(左)と徳光紳一氏
 パナソニック(株)(大阪府門真市大字門真1006、Tel.06-6908-1121)の社内カンパニーであるデバイス社では、コア技術の1つとして薄膜MEMS技術を挙げている。その技術を用いた車載用センサーは、国内外で高い評価を受けており、角速度センサーにおいては、カーナビ用で約8割、ESC(横滑り防止装置)用で約6割のシェアを誇る。回路部品ビジネスユニット 営業総括2部 商品企画チームの曽羽実チームリーダーと、制御機器ビジネスユニット 営業企画グループの徳光紳一グループマネージャーに、MEMSデバイス事業の取り組みについて伺った

―まず、製品群について教えてください。
 徳光  MEMSデバイスとして、ピエゾ抵抗方式の圧力センサー、静電容量方式の加速度センサー、圧電薄膜方式の角速度センサーなどを取り揃えている。加えて、2011年9月に、静止状態でも人体検知が可能な赤外線アレイセンサー「Grid-EYE」を発売。このGrid-EYEは8×8(64画素)で2次元エリアでの温度検知を可能としている。

 曽羽  同じく10月から「民生用3軸角速度センサー」の量産出荷を開始している。同製品は、MEMS技術を用い、極薄検出素子とASICをワンパッケージ化し、業界最小サイズの3.6×3.6×0.75mmを実現した。スマートフォン(スマホ)やゲーム機での展開を進めている。

―業績動向について。
 曽羽 11年度は東日本大震災の影響から、上期は車載向けが低調に推移したが、下期に入り自動車メーカーの増産に合わせて回復傾向が見られ、年間を通じると10年度比で微増だった。

(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2012年7月11日号3面)

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