商業施設新聞
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No.737

2019年10大ニュース番外編


松本 顕介

2019/12/24

 『商業施設新聞』では毎年、年内最終号で「本紙が選ぶ10大ニュース」を特集している。今年は12月24日号で、詳しくは本紙をご覧いただくとして、本稿では10大ニュースに漏れた、いわゆる番外編をお届けしたい。

◆徴用工問題で日韓関係悪化
 商業施設新聞の姉妹紙『電子デバイス産業新聞』は、この話題で持ち切りだった。輸出規制が厳格化された半導体製造用のフォトレジスト(感光)材やフッ化水素はまさに同紙の得意分野だし、これによって韓国国内の不買運動で影響を受けたユニクロや無印良品は、本紙でもたびたび取り上げている企業だ。荒れに荒れた日韓関係。来年はどうなることやら。

◆24年度に新紙幣、1万円札は渋沢栄一
 政府は1万円札など3種類の紙幣のデザインを24年度に一新し、新1万円札の肖像画には渋沢栄一を採用する。5千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎が選ばれた。一方で気になるのはキャッシュレスの進展である。24年度はキャッシュレスがどこまで進んでいるのか。それによってはあまり日の目を見ないことも。

◆老後2000万円必要
 金融審議会が老後資金として年金収入以外に約2000万円の資金が必要とする報告書を発表した。人生100年、まだまだ働かなくてはいけない。さらにいえば、三世代が訪れるショッピングセンターなどでは、祖父母が孫へのプレゼントの財布役となっているが、このニュースで財布の紐が固くなってしまうのか。

◆仁徳陵など大阪の古墳群が世界遺産に
 「仁徳天皇陵古墳」を含む「百舌鳥、古市古墳群」が世界文化遺産に登録されることが決まった。国内世界遺産は23件目、7年連続の快挙だ。それだけエリアの魅力が増えるわけで、多くの人が訪れるだろう。いつか世界遺産巡りをしたいと思っている。

◆首里城焼失
 仁徳天皇陵古墳が世界遺産に選ばれる一方で、那覇市の世界文化遺産・首里城跡に立つ首里城で火災が発生し、正殿など主要部分が焼失した。その喪失感は相当なものであり、一日も早い復興を望むばかりだ。なお、海外ではフランスのノートルダム大聖堂の尖塔と屋根が焼失した。

◆東京五輪マラソン・競歩、札幌開催に
 20年東京五輪のマラソンと競歩の会場を、札幌市に変更することが決まった。乱暴な話だと今でも憤る。12月16日現在、まだコースが決まっていない。

◆ヤフーとLINEが経営統合へ
 インターネット検索大手ヤフーを運営するZホールディングスと無料通信アプリのLINEが経営統合で基本合意した。来年10月の実現を目指すという。日本の大手ネット企業同士の経営統合は、何をもたらすのか。

◆ゾゾ、ヤフーの傘下に
 ヤフーはゾゾタウンの子会社化を決めた。拡大するEC市場だが、よく中身を見ると濃淡があるようだ。Amazonは言わずもがなだが、ゾゾに関してはアパレル企業の一部でゾゾ離れが起きている。ヤフー傘下で、輝きを取り戻せるか。

相鉄・西谷駅に乗り入れる埼京線の車両
相鉄・西谷駅に乗り入れる埼京線の車両
◆相鉄、JR線と相直運転、都心に乗り入れ
 相直運転は当初、15年供用開始予定と記憶していたが、そこから4年ずれて19年11月30日、ついに相模鉄道(相鉄)が都心に乗り入れた。その間、二俣川ジョイナステラスなど、沿線商業施設の整備も進んだ。しかし、相鉄線内に埼京線の車両が通った時は面食らった。

◆新国立競技場完成
 ついに新国立競技場が完成した。さあ、オリンピックだ。マラソンのゴールを見たかったが。

 というわけで、20年も商業施設新聞をよろしくお願いします。皆さま良いお年をお迎えください。
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