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第25回

プレス工業 宇都宮工場、トラックフレームの基幹工場、設備更新でIoT化推進


2019/4/16

 プレス工業(株)(川崎市川崎区塩浜1-1-1、Tel.044-266-2581)は、トラックのフレームやアクスルなどの構造部品や特殊車両の製造などを行っており、トラック用部品のコア商品と位置づけ世界No.1を目指している。関東地方には、宇都宮工場(栃木県下野市下坪山1704)、川崎工場、埼玉工場、藤沢工場を有しているが、そのなかでも宇都宮工場は、5000tプレス機を2台設置。この工場で大型・中型トラックのフレーム、大中小型のトラックのアクスルの板金加工を行い、関東地方の各工場へと出荷し客先へ向けた組み立てを行う基幹工場となっている。

宇都宮工場外観
宇都宮工場外観
 宇都宮工場は1976年10月稼働で、従業員は160人。敷地内にはプレス工場、塗装工場、組立工場の3つの工場がある。

 プレス工場では、同社が3台所有する5000tプレス機のうち2台が設置されている。ちなみにもう1台の5000tはインドネシアの工場に設置されている。2台のうち1台は工場立ち上げ時に設置、もう1台は92年に設置された。年季の入った設備となっているが、制御関係は最新のものに置き換えている。プレス加工では、金型が必要となることから、数のまとまった製品の加工を手がけている。

 通常製品は、サイドレール平板NC穴あけ装置で対応している。現状、3~6号機の4台が稼働しており、18年9月に2号機を更新し6号機とした。20年1月には3号機を更新する予定。更新により加工能力は1.5倍に増強される。穴あけ装置は中・大型トラック向けサイドレールに使用される。プレス装置を使用した場合と比較して、金型が不要になるため初期投資が低減できる、金型のメンテナンスが不要になる、設計変更に迅速に対応できるなどのメリットがある。

 UDトラックス向けのフレーム塗装の品質を上げるため、フレームの表面の酸化被膜を取り除く装置であるショットブラストを17年3月に導入した。要求される塗装の耐食性は通常240時間だが、UDトラックスからは500時間に上げる要望が出たため、これに対応している。この技術の活用は現在、他のメーカーにも採用を働きかけている。

 また、ファイバーレーザー切断機を導入し、切断や50mmを超える穴あけなどで使用している。生産性が1.7倍に向上しており、これに伴いIoT化も進めている。さらに、ロール圧延では、軽量化、高強度化につながる新工場法を採用している。

 組立工場はF~Hの3棟で構成されている。F棟が海外のノックダウン生産向けのライン。サイドメンバーのアッセンブリーを行い、梱包した後ここから港へ輸送し、海外へと出荷される。

 G棟はエアーブラストした製品の対応ライン。ここでアッセンブリーした製品は埼玉工場へ運び、UDトラックスへと出荷される。

 H棟は、川崎工場で三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)向けの新たな仕事を受注したことに伴い、18年5月に川崎工場から移管されたラインで、MFTBC向けに川崎工場へと出荷している。

宇都宮工場長の山田義明氏
宇都宮工場長の山田義明氏
 同工場は「フレーム・アクスル世界No.1の実現」(宇都宮工場長 山田義明氏)が19年のスローガン。宇都宮工場が関東地方の同社の工場の基幹工場となっているため、ここにトラブルが発生するとすべての工場に影響が出る。そのため、設備のメンテにも注力している。NC穴あけ機は、1台が更新済みでもう1台を20年1月に更新予定。残りの2台は部分的な更新で当面対応できるとしている。今後、こまめに設備の状態を見て、IoTを活用し予防保全から予知保全へと展開を進めていく。

(編集長 植田浩司)

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