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南東北グループ、大阪市に医療拠点開院、最新医療機器活用の健診が特徴


3Dマンモグラフィーや専用の診断装置導入、乳がん検診受診率向上に注力

2019/3/19

大阪なんばクリニック受付
大阪なんばクリニック受付
 南東北グループ(福島県郡山市八山田7-115、Tel.024-934-5322)は10月17日、大阪市に「(医)新生会大阪なんばクリニック」を開院した。関西初進出の医療拠点で、最新鋭の医療機器を生かした健診などを特徴としている。特に、乳がん検診に力を入れており、受診率の向上も促していく。診療科目は8科目で、広さは延べ約1550m²。クリニックを通じて関西にあるほかの医療拠点の連携も進めていく。

3Dマンモグラフィー
3Dマンモグラフィー
 所在地は大阪市中央区難波5-1-60。南海なんば駅直結の複合ビル「なんばスカイオ」の9階に立地している。同グループが関西に医療拠点を展開するのは初めてで、「なんばスカイオ」を運営する南海電気鉄道(株)からの先進的な医療施設を入れたいというオファーを受けて、進出を決めた。脳梗塞やがんなどの早期発見と予防を促す健診と薬物療法の継続や次の病院への治療につなげる二次予防を強化したクリニックで、診療科目は8科目(脳外、消内、循内、婦、乳外、整、放、内)、延べ床面積は約1550m²である。フロア内には、診察室9室、ドック・健診診察室3室、生理機能検査室3室、超音波検査室4室、内視鏡検査室3室を配置しており、1日で最大70~80人の症例を検査することができる。さらに、同クリニックには一般病院並みの先進的な医療機器も多数設置されている。

胸に直接当てて検査が可能
胸に直接当てて検査が可能
 MRI撮影室には、GEヘルスケア・ジャパン製の3.0テスラのMRIを導入している。質の高い画像を撮影できるとともに、従来よりも検査時間を3分の2まで短縮できるようになる。

 MRI撮影室に隣接しているのが、CT撮影室だ。80列同時収集を実現した最新鋭のマルチスライスCTで、3次元の再構成技術を活かし、鮮明で滑らかな3D/MPRを作成することができる。加えて、最新の被ばく低減システムも搭載されており、従来よりも体に優しい検査も可能となっている。

80列同時収集を実現した最新鋭のマルチスライスCT
80列同時収集を実現した
最新鋭のマルチスライスCT
 一般撮影室には、電子デジタルフィルムを採用している。従来のX線のレントゲン写真はフィルムに写して現像するという手間があり、時間がかかっていた。しかし、電子デジタルフィルムでは、フラットパネルに内蔵されたデジタルセンサーがX線を検出し、撮影する。そして、無線でパソコンに画像を送信し、3秒ほどで画像を確認することができる。さらに、この画像は色の濃淡や明るさなど階調も変えられるため、従来よりも綿密な検査をすることが可能だ。

点滴室で薬物療法も
点滴室で薬物療法も
 そのほかにも、透視室に高画質と低被ばくを両立したX線TVも導入している。

 また、同クリニックでは、関東よりも5~10%低いといわれる関西での乳がん検診を促進するために、最先端の医療機器も導入している。

 マンモグラフィー室には、GEヘルスケア・ジャパン製の3Dマンモグラフィーを設置している。左右25度にX線カメラが移動し、多角度からの撮影を行うことで、画像を3D化することができ、角度を変化させながら検査できる。国内では、120台程度導入されている。

透視室に設置されている高画質と低被ばくを両立したX線TV
透視室に設置されている
高画質と低被ばくを両立したX線TV
 また、超音波室には、GEヘルスケア・ジャパン製の乳房用超音波画像診断装置を配置している。胸部に直接エコーを当てて診察できるため、検査精度にばらつきなく、見落としを減らすことができる。国内では、50施設ほどの導入事例があるという。

 同クリニックは最新鋭の医療機器を導入している一方で、サービス面も充実させている。インバウンド対策としては、英語と中国語ができるスタッフを配置している。また、最先端の健診精度を生かして、将来的には医療ツーリズムにも対応できるようにしていく。

電子デジタルフィルムを採用した一般撮影室
電子デジタルフィルムを採用した一般撮影室
 同グループは、同クリニックを関西での地域医療の場として位置づけており、クリニックを通じて他の医療施設との連携を図っていく。病院などの進出については、法的な制限もあり、否定しているものの、可能性として介護事業での関西進出は示唆している。

 なお、同グループは、福島県を中心に1都4県で7法人、8つの病院を運営している。最新鋭のがん治療にも力を入れており、「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の実用化に向けて、臨床試験などを進めている。

(北田啓貴記者)

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