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神戸市民病院機構、眼疾患の最新施設「神戸アイセンター病院」オープン(1)


最新の手術室/研究所/細胞培養施設を完備、再生分野を中心に高度医療を提供

2017/12/12

フェムトセカンドレーザーを導入した手術室
フェムトセカンドレーザーを導入した手術室
 (独)神戸市民病院機構(神戸市中央区港島南町2-1-11、Tel.078-940-0156)は、12月1日に「神戸市立 神戸アイセンター病院」(中央区港島南町2-1)をオープンした。これに先立ち、11月26日に病院関係者や市民を対象とした内覧会を開催し、約500人が参加したという。同病院は、中央市民病院と先端医療センター病院の眼科を統合・拡充した眼科病院として30床を設置し、眼の疾患に対する高度医療の提供のほかに、iPSを用いた網膜再生の研究など、眼の疾患における基礎研究から臨床応用、治療、リハビリまで総合的に対応する全国初の施設となっており、外来患者数は1日200人を見込む。同病院の様子をレポートする。

 神戸アイセンター病院は、中央市民病院と先端医療センター病院の間の敷地2000m²に、S造り7階建て延べ8583m²の規模で竣工した。総事業費は約40億円(設計費含む)で、設計は日本設計、施工は明和工務店・関西建設工業のJVが担当した。

 フロア構成は、1階に駐車場(20台)、栄養管理部門、2階に正面玄関、ロービジョンケア施設、3階に外来と検査部門、4階に手術部門、病棟、5階に医局、研究所、6階に管理部門、細胞培養施設、7階に機械・電気室を配置した。

診察室や病室前には足元に区別できる色や番号をデザイン
診察室や病室前には足元に区別できる
色や番号をデザイン
 病院部門は、2階で総合受付(会計も設置)を行った後、エスカレーターとエレベーターを使用し、3階の外来・検査室に向かう。外来では、診察室10室と処置室2室を配置し、中央部分や窓際に待合ソファを集約している。検査室は、診察室の奥に視力検査室、視野検査室、電気生理検査室、画像検査と様々な検査をワンフロアに集約・拡充している。中でも画像検査室は、これまで中央市民病院では外の待合で散瞳を行っていたが、検査室内を広くし、中で散瞳を待てるスペースを確保した。

(続きは本紙で)

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