商業施設新聞
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No.347

携帯電話選びが難航


永松 茂和

2011/12/20

 来年早々にも、携帯電話を買い換える予定だ。いや、正確に言えば買い換えざるを得ない状況となった。携帯電話会社から来た手紙によれば、周波数帯域が変わることにより現在、持っている携帯電話が使用できなくなるというのだ。

 現在使用している携帯電話は、購入してから8年も経っており、エレクトロニクスの進化からして周りの人から見ればもはや骨董品に映るのかもしれない。しかし、“おサイフケータイ”や“ナビ”といった機能は無いものの、非常に使いやすいから年数が経過したものであり、今後もずっと使用するつもりだったので非常に残念だ。
 長年使っていたからといって、決して気が長いというわけではない。それまで携帯電話は、機種が新しくなるたびに買い換えてきたこともあるし、中には気に入らないため1日で機種変更したこともある。メカに無関心なのではなく、現在使用している機種が様々な面で使い勝手が良いということが分かってもらえれば幸いだ。

 さて、気を取り直して次の機種選びとなるが、携帯会社に問い合わせると企業の都合で使用できなくなるにもかかわらず、機種変更の優遇策はほとんどない。無料変更や少額の割引に対応しているのは、売れてない人気のない機種や一世代前の機種に限られている。期限ギリギリまで粘ればもっと良い条件が引き出せるとも考えたが、確実ではないし、先端機能を先取りするほうが得策との結論に達した。
 仕方なく、携帯電話ショップに久方ぶりに足を運んでみると、テレビCMでこれでもかというほど流れているスマートフォンの圧倒的な多さが目に付く。若者の間では、通称“スマホ”と呼ばれており、従来の携帯電話機能やメール機能だけではなく、インターネットやゲーム、動画や音楽配信機能などを充実させ、限りなくパソコンに近い機能を有し、急速に普及が進んでいるのだ。今や、世界の携帯電話の販売台数に占めるスマートフォンの割合は25%に達すると言われており、日本の場合は普及率が世界よりも進んでいるのではないかと感じてしまうほどだ。

 携帯電話ショップが乱立した数年前のように、端末をタダや1円で販売することもなくなり、店舗の数も大幅に減り、以前のように新商品が発売されるたびに電話の機種変更をする人も少ないようだ。この多種多様な機種の中から、縛りのある2年間を共有する1台を選ぶのだから一苦労だ。本屋に携帯電話やタブレット端末選びに関する書籍が多数並んでいるのもうなずける。
 手っ取り早く、今の主流であるスマートフォンにするのが良いのかもしれないが、オペレーションシステムの違いにより、“アンドロイド”や“アイフォーン”に大別され、それぞれ機能が異なるため、選ぶのが大変だし、従来型の「ガラケー」では時代の波に取り残されそうで心配だ。
 年明け早々にも、携帯電話の機種選びに悩む日々が続きそうだ。
次の「相棒」は、どこの携帯電話ショップに居るのか
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