(一財)日本海員掖済会 名古屋掖済会病院(加藤林也院長、名古屋市中川区松年町4-66、Tel.052-652-7711)は、10月1日に新病棟の竣工記念式典と内覧会を開催した。新病棟は、救急医療、災害時医療、がん診療を強化するとともに、療養環境も向上させ、11月1日にオープンする。地下には、IMRT(強度変調放射線治療装置)やPET-CTなどを導入した。地上1階にはリハビリテーション機能を集約し、透析室も拡充。2~7階には周産期病棟を含む病棟を整備した。屋上には通常のドクターヘリだけではなく、海上保安庁などの大型ヘリコプターも離着陸が可能なヘリポートを設置したほか、非常用自家発電設備を設置し、災害時の対応力を強化した。
式典では、同病院副院長の河野弘氏が施設概要を説明。新病棟の基本的コンセプト「地域と共生し良質な医療を提供する都市型病院」を表明し、竣工までを振り返った。設計は(株)山下設計、施工は(株)大林組が担当し、14年1~7月に180台収容の立体駐車場を建設。翌8月から新病棟の建設を開始した。15年10月に新病棟の棟上げ、そして今年8月に竣工を迎えた。
新病棟は、免震構造のS造り地下1階地上7階建て延べ2万7000m²の規模となり、地下が放射線治療、核医学検査、厨房、地上1階が透析室、リハビリテーション科、栄養科、病理診断科、コンビニ、カフェ、2階以上が病棟となる。病棟構成は、2階南(循内、心外)、2階東(神内、眼)、3階南(小児:小・小外・小整・小脳外)、3階東(女性:産婦・外・口・眼)、4階南(整・呼内)、4階東(整・救)、5階南(外・口腔・救)、5階東(消内、外、皮)、6階南(脳外、耳)、6階東(泌、消内、呼内)、7階南(血内、糖、腎内、呼内)、7階東(呼内、精)。
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