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Report27

神戸中央市民病院、北・南館の増築完了、MPU 8床設置し救急医療強化


心臓病/がん/移植再生医療のセンター設置、トレーニングラボやロボットで人材育成に注力

2016/8/30

 地方独立行政法人 神戸市民病院機構は、「神戸市立医療センター中央市民病院」(神戸市中央区港島南町2-1-1)のリニューアルを推進しており、8月1日に増築棟として北館と南館が供用開始した。新たに精神科身体合併症病棟(MPU)を8床設けるなど、救命救急センターの機能を拡充している。供用開始前の7月31日には、北館・南館の完成記念会を病院1階の講堂で開催したほか、病院関係者や報道関係者に向けた内覧会を実施した。このほか、精神科と救急科で勤務する現役の医師を講師として迎え、セミナーを2部開催した(セミナーについては次号に掲載予定)。

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北館1階のMPUフロアの8号病室内
北館1階のMPUフロアの8号病室内
 まず主催者の挨拶として、神戸市民病院機構の菊池晴彦理事長は、「中央市民病院は、厚生労働省が発表した全国救命救急センター評価(総合評価)において、2014年度と15年度の2年連続第1位となり、評価をいただいている。しかし、まだまだ改良する余地があり、市民の救急要請を100%受け入れたいと考えている。5月1日には本館の1階に第2救急病棟として8床を先行して開設し、救急救命センターを拡充したばかりだ。このMPU 8床の追加でさらに救命救急に力を入れていく。今回の北館・南館のポイントは救急体制と人材育成で、優秀な人材を育て、優秀な市民病院として地域に貢献したい」と熱く語った。

 北館と南館は本館の南北に増築した。北館の規模は、S・RC造り地下1階地上4階建て延べ4045m²で、地下に倉庫、1階にMPU、2階に外来診察室、外来化学療法センター、3階に医局、部長室、4階に手術室(本館と連携し拡充)を配置している。

MPUフロアの奥の2室は防音仕様の病室
MPUフロアの奥の2室は防音仕様の病室
 今回の目玉となるMPUは、本館1階の救命救急センターに隣接し、救命救急センターの病床として設置し、連携を図れる体制となっている。対象患者は、救命救急センターを経由した精神疾患を併存または、精神症状を呈する身体疾患患者が対象。専門的な病棟であるMPUとして、精神疾患とともに身体疾患の治療を行う。

(続きは本紙で)

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