5月6日にオープンした関西医科大学(Tel.072-804-2128=広報戦略室)の総合医療センター新本館(大阪府守口市文園町10-15)では、“大切な人を受診させたい病院”として、大幅な医療機能の強化に取り組んだ。
新本館の建屋規模は地下1階地上7階建て延べ2万7347m²。
フロア構成は、地下1階が一般撮影3室、X線TV 1室、CT 2室、MRI 2室(3.0テスラ、1.5テスラ)、PET-CT 1室、SPECT 1室、SPECT-CT 1室、マンモグラフィ1室、栄養管理部、薬剤部、コンビニ(セブン-イレブン)、銀行ATMなどを配置。地上1階は総合案内、総合受付、外来診察室(小、皮、ペイン・緩和、整、リウ、形、眼、脳外、神内、耳、頭外、歯・口)、入院受付窓口、外来受診予約・変更窓口、患者総合相談窓口、薬渡し窓口、防災センターなど、2階が外来診察室(産婦、血腫、呼膠内、呼外、循・腎・内分内、心外、消肝内、消外、肝胆膵外、血外、腎泌外、乳外)、内視鏡センター(検査室4室、X線TV室1室)、化学療法センター(15床)、生理機能検査室、採血室・採尿室、レストラン、3階がGICU 5床/CCU 4床、心臓カテーテル検査室、術前クリニック、家族待合室、手術室、処置室、リカバリー室、説明室、MEセンター、滅菌材料室、手術管理室、麻酔監視室など、4~6階が産婦人科や病棟。
手術室は計12室(旧本館は8室)で、うち1室は脳外科や人工関節手術に使うクラス100。手術部の物品供給では、通常のセントラルサプライ方式に対して回収廊下方式を採用し、手術室に入室する患者と手術後の使用済み資器材の動線を完全分離。この回収廊下は、災害時に手術患者の避難にも活用できるよう非常階段につながっている。回収廊下は、セントラルサプライに比べ、3割ほど広いスペースが必要になるという。
網膜はく離など眼科の局所麻酔・意識下の手術は、3~4時間に及ぶことがあり、その際の患者および術者の負担を減らすため、輻射熱式空調手術室を1室設けた。エアーによる空調ではなく、壁面に埋め込んだ温冷パネルで調整するため負担
(続きは本紙で)