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No.23

郡山市、「郡山市産業クラスターセミナー」開催、医療機器・再生可能エネルギー産業が集積


2015/9/1

 福島県郡山市は、「郡山市産業クラスターセミナー」を7月31日に東京都内で開催した。郡山市内に生産拠点の建設を進めているCYBERDYNE(株)の営業部門部長の安永好宏氏が講演したほか、郡山市の企業PRや郡山西部第一工業団地の概要説明などが行われた。

品川萬里郡山市長
品川萬里郡山市長
 セミナー冒頭で挨拶した品川萬里郡山市長は、当日の福島県の地元紙2紙が、東京ガスと東北電力が提携して関東地方でビジネスを展開することをトップ記事にしたことについて触れ、「時代はボーダーレスになった」とコメントし、「いかに東京から郡山に進出してもらうかを考えている」と語った。また、「郡山市では、ワーク・ライフ・バランスの都市ではなくワーク・フォー・ライフで人生の充実を目指している」とし、「新しいビジネスを郡山で開始しましょう」と呼びかけた。郡山市では、ワーク・フォー・ライフ郡山、レジリエントシティ郡山、サスティナブル都市郡山を目指しており、「皆様によき生活を送りながら郡山で働いていただきたい」と挨拶を締めくくった。

実演を交えながら講演する安永氏(左)
実演を交えながら講演する安永氏(左)
 続いて、CYBERDYNE(株)営業部門部長の安永好宏氏が、「ロボットスーツHALによる未来開拓への挑戦~人に寄り添う革新的テクノロジー~」のテーマで講演し、ロボットスーツHALの開発状況を実演を交えながら紹介した。同社では、郡山市に製造拠点を建設中で、16年3月末の操業を予定している。安永氏はこれを受けて「コラボレーションできる企業とは協力していきたい」と語った。

 その後、郡山市の立地企業としてアサカ技研と山王がそれぞれ、自社の概要や技術などを紹介。最後に郡山市で整備を計画している郡山西部第一工業団地について解説した。

 郡山西部第一工業団地は、郡山市熱海町上伊豆島ほか地内に開発。全体の事業用地面積は147.5万m²、分譲用地面積は74.3万m²で、第1期工区では事業用地面積70.6万m²、分譲用地面積38.2万m²を予定している。東北自動車道磐越自動車道へのアクセスが便利で、産総研が立地する西部第二工業団地から約500mと近接している。5月から本格的な造成工事に着手しており、年内に進入道路、16年6月に造成工事が完成する予定。現在約100人が造成作業にあたっている。

 郡山市は、東京から新幹線で約77分の距離にあり、医療機器産業、再生エネルギー関連産業の集積が進んでいる。郡山市では、事業のさらなる発展のため、郡山西部第一工業団地を役立てて欲しいとしている。
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