本当に駅の目の前にある「THE LIVE supported by 大和地所」
2026年前半に開業した施設で特に印象的だった施設は「BASEGATE横浜関内」だ。JR関内駅前に位置し、横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアム(ハマスタ)の隣に整備された複合商業施設。野球好きとして、ハマスタの隣にできる商業施設は果たしてどのようなものになるか注目していたが、関内駅に降りたった時、ポジティブな意味で『こう来たか』と驚いた。
様々な機能がある中、駅を出て目の前にライブビューイングアリーナ「THE LIVE supported by 大和地所」(THE LIVE)を設けたのだ。THE LIVEの中には大型LEDビジョンがあり、フードホールのようにもなっている。ハマスタ隣接地にぴったりの機能だが、スポーツ観戦、飲食など目的性の高い機能はこれまでの商業施設では館、敷地の奥に配置されるのが定石だった。それを駅の目の前に配置したのは立地特性をいかんなく活かすべく、ある意味振り切った取り組みともいえる。さらにスポーツ観戦や食というコト、体験を前面に出したことも感じられる。THE LIVEのLEDビジョンは、『大型』というより『巨大』と表現する方がぴったりのサイズ感で、スポーツとして街を盛り上げようとする考えが伝わる。THE LIVEはキャッシュレスのため、視察に行った際、シニアが少々戸惑っているシーンに遭遇したが、幅広い世代にキャッシュレスが浸透するかも含めて今後の盛り上がりに期待したい。
野球スタジアムが街づくり、賑わいづくりの文脈で語られるようになったのは「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」がきっかけの一つだったと考える。バーベキューをしながら野球観戦ができるという画期的なスタイルが話題になり、ときたま「私、行ったことがあります」という人に遭遇すると、羨ましい気持ちになる。『ボールパーク』という言葉も少しずつ広がり、最近では「北海道ボールパークFビレッジ」で野球スタジアムの新時代が到来したといえる。
北海道ボールパークFビレッジは球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」を核とした複合エリアだが、エスコンフィールドHOKKAIDO自体にもホテル、サウナ、フードホールなど複合機能が併設されており、形状もスタジアムというより建物のような印象を受ける。地元民にもすっかり浸透し、北海道ボールパークFビレッジ自体を「エスコン」と呼ぶ人も多い。(株)エスコンとしては素晴らしい広告効果を発揮しているといえるだろう。BASEGATE横浜関内やエスコンフィールドHOKKAIDOなど、『スポーツ×商業』はどんどん進化している。その一方で、サッカーのワールドカップを見ているとスタジアムの大きさなど、世界にはまだまだ日本にはないスタジアムが存在する。10年後にはさらに驚くスタジアムが登場しているかもしれない。