本紙商業施設新聞2026年6月23日号1面でまとめた26年度の外食チェーンの出店動向によると、日本マクドナルドホールディングス(株)は25年度に120店を出店、83店を閉店し、25年度末の店舗数は3025店となった。実に14年度(14年12月期)以来の店舗数3000店を回復したのだ。同社は26年度も130~150店の出店、70~90店の閉店で、ざっと60店の純増が見込まれるなど、26年度も積極出店の構えだ。
マクドナルドのスタンドアローン型木造店舗(写真はイメージ。本文とは関係ありません)
注目したいのは、マクドナルドは国内で130~150におよぶ多種多様な出店立地があるなかで、北海道根室市内をそのひとつに選んだようであること。当該店舗が出店となると、マクドナルド最東端の店舗となる。同社はまだ明らかにしていないが、場所は根室市西浜町7丁目で国道44号沿いとなる。建築看板などによると、敷地面積は約6700m²と広い。大きな駐車場で多数の収容台数を可能とするとともに、ドライブスルー型となることが想定される。店舗は木造仕様となるのか、また24時間営業となるのか興味深い。年内完成の見込みで、地元の人にとってはうれしいニュースだろう。
と、勝手に想像していると、マクドナルドの先を行く、パイオニアがいたのである。「モスバーガー」だ。北の大地の東端で、熱いバーガー戦争が勃発!……と煽りたくなるが、いささか早計である。ハンバーガーの選択肢が多いほうが消費者にとってはうれしいはずだ。
モスバーガー根室店の所在地は根室市曙町3-5で、ロードサイドスタンドアローン型ではなく、コープ内に出店している。1989年のオープンで、マクドナルドの店舗予定地よりもさらに約3km東に位置する。なお、(株)モスフードサービスによると、モスバーガーはドミナント戦略ではなく、どちらかというと理念共鳴型で、各地のオーナーが加盟契約をして出店したという。大都会のように店舗が多い場所ではないものの、おいしいハンバーガーを食べてもらいたいというオーナーの願いであると推察する。
ちなみに、近隣で営業する外食チェーンは、「すき家44号根室店」(根室市西浜町8-92-1)にとどまる。マクドナルドの出店予定地と同じ国道44号沿いに立地する。まだスタバやドトール、コメダといった大手コーヒーチェーンは進出していない。では住民はコーヒーをどこで楽しむのか。そこはやはりコンビニがまかなっている。なかでも地元セイコーマート(セコマ)が存在感を放ち、セブン-イレブンが追随する格好だ。注目したいのは、根室市内で4店を展開するコンビニ「タイエー」が、セコマ、セブンに割って入っていることだ。こちらもまた興味深い。