6月1日にグランドオープンした
「グッドタイム リビング なかもず」
有料老人ホームや高齢者向け住宅などの運営を行っているオリックス・リビング(株)(東京都港区芝2-2-15、Tel.03-5439-2205)は、堺市北区に有料老人ホーム「グッドタイム リビング」シリーズの23棟目となる「グッドタイム リビング なかもず」を6月1日にグランドオープンした。総居室数は68室、定員は69人で、1人タイプ(20.15m²)が67室、2人タイプ(40.3m²)は1室となっている。
グッドタイム リビング なかもずの所在地は堺市北区金岡町1423-77(地番)で、大阪市営地下鉄御堂筋線なかもず駅と南海電鉄高野線白鷺駅を最寄駅とし、7棟(626戸)のマンションが並ぶ大型複合開発エリア内に立地している。規模はRC造り5階建て延べ6192m²(敷地面積2965m²)で、2014年5月に着工し、15年3月18日に完成、同年6月1日にグランドオープンした。
同施設は、建物内に大学生協阪神事業連合グループの(株)コープリビングサービスが管理する学生マンションを併設しており、グッドタイム リビングシリーズとして、学生マンションの併設は初めての取り組みとなる。大別すると、AゾーンとBゾーンに分けられ、Aゾーンに有料老人ホーム、レストラン、GTCルームを設置し、Bゾーンには学生マンション(59室)のほか、診療所も導入している。価格は1人タイプ標準居室(基本価格)が入居一時金等で770万円~、月額利用料は家賃相当額、管理費、食費などを含めて合計18万5000円に設定している。
グッドタイム リビングは(1)心を支える「介護」で、お一人おひとりの尊厳を守り、心と身体の健康をサポートする、(2)看護師とホームドクターの医療連携を約束する、(3)楽しく賑わいのある暮らしを提供、(4)この場所で、最期まで安心して暮らしていただく、という4つのコンセプトを掲げている。介護は1対1を基本とし、24時間365日、介護のプロが付き添う。医療に関しては、診療所に(医)喜多クリニック(15年8月1日オープン予定)が開業し、かかりつけ医として訪問診療による診療・治療を行う。さらに、協力医療機関として、喜多クリニックのほか、(社医)ペガサス 馬場記念病院、(社医)清恵会 清恵会病院、(社医)生長会 ベルランド総合病院、マスモト歯科医院を用意。スタッフは39人で、マネージャーのほか、介護スタッフは21人、レストラン・事務スタッフは9人、看護師は3人、ケアマネージャーは2人、生活支援スタッフは3人となっている。
介護ロボットとして貸し出しおよび購入できる
「電動アシストカー」
また、同施設には受水槽、かまどベンチ、防災井戸、蓄電池、防災備蓄倉庫(スタッフ・入居者・学生用)のほか、屋上にマイクロコジェネレーション、発電機、太陽光パネルの計8つの防災アイテムを導入。環境配慮対策として、共用部分にLED照明を採用し、外壁タイルもリサイクル率20%以上の廃棄物を使用している。そのほか、学生マンションの2階および4~5階には交流ホールも設けている。
契約状況について、学生マンションは15年3月25日の時点ですべて満室となった。一方、有料老人ホームは20室程度が契約済みで、「当初は1年半の満室を目指していたが、1年待たずに満室になる見通しだ」(住まい開発部 開発第2課 主任 新井健一氏)という。総事業費は非公表。将来的には学生マンションを有料老人ホームに転換する方針で、これにより、総居室数は127室に増える予定だ。なお、同社のグッドタイム リビングは、関西圏で12棟(なかもずを含む)が営業中であり、「今後も関西圏で年間1~2棟のペースで出店していきたい」(新井氏)と抱負を述べた。