5月20日、富山県(富山市新総曲輪1-7、Tel.076-444-3244=商工労働部立地通商課)は、大阪市内で「とやま企業立地セミナー in 大阪」を開催した。石井隆一富山県知事が同県の立地環境などを説明し、来場者の注目を集めた。
石井県知事がまずアピールしたのが、富山県の天災の少なさ。地震や津波などが非常に少なく、台風の影響も受けにくい。地震に関しては過去30年間で震度3以上の発生回数が全国最小であるなど、リスク分散を考えるうえでのメリットを示した。また、工場立地において重要度が高い水資源においても、富山県は地下水が豊富で、さらにその水資源を活かした水力発電により全国一安価な電力が供給されている地域だとした。
また、3月に開業した北陸新幹線をはじめ、東アジアやロシアへの航空路や航路など、交通や海外とのルートも整備されており、ビジネス拠点としての機能性もアピール。そのほか、勤勉で企業への定着率が高い人材面での優位性も魅力だとした。石井知事は「日本の産業で重要なところはものづくり。その産業をしっかり支える県でありたい」と述べ、セミナーは盛況のうちに幕を閉じた。