電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
第555回

2023年11月22日、泉谷渉は大阪で「半導体の成長性」について熱く語るのだ!


山口県が主催する企業立地フォーラムは県知事交えての名刺交換の懇親会も開催

2023/11/10

維新回天の大偉業を成し遂げた長州、現在の山口県は半導体や脱炭素という分野において今後も大ブレーク
維新回天の大偉業を成し遂げた長州、
現在の山口県は半導体や脱炭素という
分野において今後も大ブレーク
 山口県といえば、明治維新を強烈に推進した長州藩として知られている。奇兵隊を作った高杉晋作はニッポンの新しい夜明けを見通していた若きナイスガイであった。残念ながら、幕末に病死してしまうのであるが、彼のもつ長州スピリッツは鹿児島の西郷隆盛、大久保利通そして長州の桂小五郎、さらには土佐の坂本龍馬などを強く突き動かしたのである。

 そしてまた、山口県は内閣総理大臣を何と8人も送り出していることで知られる。初代総理大臣の伊藤博文にはじまり、戦後になってからは岸信介、佐藤栄作が大きな働きを成し、そして長期政権を築いた安倍晋三は世界にその名を知られたのである。

 それはさておき、山口県はここにきて企業立地に全力投球の構えを見せている。とりわけ、世界の国家安全保障、サプライチェーンさらには、政治経済の引っ張り役として成長凄まじい半導体産業関連の誘致を進めているのだ。

 先ごろは、半導体製造装置の大手の一角である日立ハイテクの笠戸新工場建設が決まった。敷地8万m²、延べ3万5000m²の新製造棟を建設するものであり、投資額は240億円。同社が得意とするエッチング装置の生産能力2倍を達成する拠点となるのである。また、日立ハイテクは2027年までに全事業所のカーボンニュートラル達成を目標に掲げており、新製造棟においても脱炭素社会の実現を目指しているという。

 こうした状況下で山口県は2023年11月22日(水)13時~17時にウェスティンホテル大阪(大阪市北区大淀中1-1-20)において、「やまぐち企業立地フォーラムin大阪」を開催する。参加費は無料(ただし事前登録が必要)。プログラムは、山口県知事 村岡嗣政氏の挨拶にはじまり、基調講演の一番目は一般社団法人エネルギー情報センター・理事(RAUL(株) 代表取締役)江田健二氏が「日本と世界の脱炭素戦略の現在地と山口県への期待」について語ることになっている。

 そして、基調講演の二番目は半導体業界世界最古参の記者ともいわれる泉谷渉((株)産業タイムズ社 代表取締役会長)が「半導体や脱酸素関連をはじめとする成長産業の設備投資」と題する内容でまたしてもひたすら熱くなって講演をするのである。

 その後、14時5分から15時までは東洋紡(株)代表取締役・副社長執行役員(東洋紡エムシー(株)代表取締役社長)の森重地加男氏、田辺三菱製薬(株)サプライチェーン本部長 川島一剛氏、山口県知事の村岡嗣政氏のお三方が半導体や世界的なカーボンニュートラルの状況などについて、これまた熱の入った座談会が開かれるのだ。この総合司会も泉谷渉が担当することになっている。

 半導体産業の一大集積は九州シリコンアイランドにあり、といわれるが山口県はその九州と大きくタイアップして観光戦略、さらには企業立地戦略などについても協調の動きを取っている。熊本の台湾TSMCは1.2兆円投入の第一工場、2兆円投入の第二工場を構えており、ロームはまた宮﨑に40万m²の用地を取得し、SiCパワー半導体の大量産工場を計画している。当然のことながら、山口県下においても今後、半導体デバイス、半導体製造装置、半導体材料などの企業進出が進むと予想されよう。

 15時15分から17時までは名刺交換会を兼ねた懇親会も予定されており、企業および行政を含めたよき交流の場となることが期待される。維新回天の大偉業を成し遂げた長州、つまりは現在の山口県は半導体や脱炭素という分野において今後も大ブレークしていくことが十分に考えられる。ぜひとも、多くの方々に参集していただき、熱き討論の場にしていきたい、と切に思っている。(同イベントの問い合わせ/申込先=https://www.sangyo-times.jp/yamaguchi2023/)


泉谷 渉(いずみや わたる)略歴
神奈川県横浜市出身。中央大学法学部政治学科卒業。35年以上にわたって第一線を走ってきた国内最古参の半導体記者であり、現在は産業タイムズ社 取締役 会長。著書には『自動車世界戦争』、『日・米・中IoT最終戦争』(以上、東洋経済新報社)、『伝説 ソニーの半導体』、『日本半導体産業 激動の21年史 2000年~2021年』、『君はニッポン100年企業の底力を見たか!!』(産業タイムズ社)など27冊がある。一般社団法人日本電子デバイス産業協会 理事 副会長。全国各地を講演と取材で飛びまわる毎日が続く。
サイト内検索