自宅が千葉県の市川市にあることもあり、用事で江戸川を隔てた隣の駅である小岩駅へ行く機会が多い。東京と千葉という違い以上に、隣接駅にもかかわらず街の雰囲気などの違いは大きい。
市川は付近に学校が多数ある文教都市であり、学生が多くゆったりとした雰囲気が流れている。小岩は大型商業施設のイトーヨーカドーが駅北口の真ん前にそびえ立ち、南口には商店街が放射状に数多くあり、下町情緒が漂っている。また、駅周辺では、3~4の都市再開発事業が進行するなど新旧が交錯する街といえる。加えて周辺には学校も多数あるため、学生街の側面も見せている。
一方で街は夜になると一変する。周辺にはリトル歌舞伎町と揶揄されるように数多くの風俗店が立ち並んでいるからだ。余談ではあるが、先日、駅周辺をジャージにTシャツと野球帽という姿で歩いていたときに、いきなり車から降りてきた私服姿の数人の男に囲まれ、職務質問されたのには驚いた。聞けば何か近くで事件があったということで、身なりを見て犯人扱いされたわけだ。警察官に呼びかけられたのは、酒酔いの検問と大昔のバイクの2人乗り以来であり、もっとまともな格好をしようと反省したのは言うまでもない。
話は戻るが、だからといって小岩が嫌いというわけではなく、むしろ好きな街と言える。新旧が混在し、様々な側面を持つ街は他にはあまり存在しないからだ。この意味で市川と小岩は対照的であるといえる。
つい先日、街を散策していると駅近くにコンビニのファミリーマートとドラッグストアのコクミンを合わせた一体型の店舗がオープンしていた。ドラッグストア、コンビニの両業態とも多店化により競争が激しく、立地ももろに重なっている。同店がオープンする前にはすでにドラッグストア2番手のサンドラッグが惣菜、銀行機能などコンビニ機能を合わせたドラッグコンビニをオープンしており、老若男女、ファミリー層などあらゆる層が存在するため、実験店を出店するのには最適な立地といえる。
今後も小岩駅周辺では新しい業態の店が出店する可能性もあり、散策する機会が増えそうだ。