XRデバイス・ディスプレー最前線(予約)
量産投資が進むOLEDoSの動向に迫る
◇VR/ARデバイス動向
◇拡大するXRデバイス向けディスプレー市場
◇投資が進むOLEDoSの動向
◇OLEDoS、LEDoSの開発、製造技術動向
体裁・頁数:B5判、約100頁 定価17,600円(税込)
発刊日:2024年12月2日
(予約特価は11月28日まで弊社直売に限ります)
ISBN:978-4-88353-386-2 C3055 \16000E
予約特価 14,300円(税込)
■発刊趣旨とご購入のご案内
「ポストスマホ」という単語をご存じでしょうか。次世代のスマートフォン(スマホ)のポジションを担うデバイスのことで、XR(VR、AR、MRの総称)デバイスのうちARデバイスに白羽の矢が立っています。近い将来かどうかは未定ですが、スマホを手に持ってディスプレーを覗く代わりに、電子デバイスと化したメガネで情報を得る時代がやってくるでしょう。過去にも多機能メガネ「スマートグラス」としていくつものデバイスが誕生していますが、周辺デバイス技術やソフトウエア、なにより変わったメガネを受け入れるコンシューマーの土壌が未発達であったため、普及期を迎えることなくブームが過ぎ去っていきました。
では今回のブームは本物かどうか?私たちは常に疑問を持って取材を進めてきました。米国のビックテックと呼ばれる企業が本腰を入れても、いつ計画が白紙になるか分かりません。事実、これまでMRデバイスの「Hololens」シリーズを世に送り出してきたマイクロソフトは、徐々に関連チームの整理をはじめ、ついにHololensの生産を止めることにしました。アップルは「空間コンピューティング」と称してMRデバイスを発表しましたが、次世代機にどの程度本気であるのかが不透明です。
業界を牽引するのは、やはりメタ・プラットフォームズ(メタ)でしょう。社名をFacebookから変更したことでもその本気度が伺えますが、VRデバイスの「メタクエスト」のシリーズ展開だけでなく、このほど長年研究を続けてきたARグラスのプロトタイプを披露しました。同社ではXR関連分野を「長期投資分野」と位置づけ、関連部署が大赤字を継続しても開発の手を緩めてはいません。ARグラスを発表したことで、いよいよ「ポストスマホ」に向かって始動したと言えます。彼らは、デバイスを通してコンシューマーを自らのエコシステムの中に組み込むことを想定していると考えられています。今後、これに触発されたアップルや他の企業がどのような動きを見せるか、目が離せない展開になってきています。
また、これらXRデバイスの動きに呼応して、小型/マイクロディスプレーの動きも活発化しています。特にOLEDoSは中国メーカーが怒涛の勢いで量産化に着手しています。マイクロLEDディスプレーも、アップルウオッチでの搭載が白紙になったことから一時期トーンダウンしましたが、ARデバイスでは小型・高輝度を叶える同ディスプレーのアドバンテージが高く、フルカラーでの量産・普及が待たれるところです。
本書では、XRデバイスの動向とそれらに搭載される小型/マイクロディスプレーの動向や製造技術などについて詳述しました。前書籍「メタバース・スマートグラス最前線」の後継書籍となります本書の、関連業界各社の取材・執筆・編集には、『電子デバイス産業新聞』編集部が当たりました。業務ご多忙の中、取材に協力して頂いた関係者の方々には、お礼を申し上げる次第です。
■内容構成(予定)
- 第1章 XRデバイス動向
- ビュージックス/メタ プラットフォームズ(旧Facebook)/グーグル/マイクロソフト/Nreal/オッポ(OPPO、廣東歐珀移動通信有限公司)/TCL/シャオミ(Xiaomi)/セイコーエプソン/QDレーザ/ソニー/アップル/HTC/NTTコノキューデバイス/Shiftoll/
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- 第2章 マイクロディスプレー動向
- コーピン/イメージン・SDC/Saphlux/マイクロオーレッド/SeeYA Technology/Semiconductor Integrated Display Technology(Sidtek)/ジェイドバードディスプレー(JBD)/アレディア/MICLEDI マイクロディスプレイズ/シャープ/ソニーグループ/TDK/福井大学/BCDTEK/Saphlux/ポロテック/鴻海精密工業/沖電気工業/モジョビジョン/サムスン電子
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- 第3章 LEDoS・OLEDoS製造技術動向
- Porotech/大阪大学/ALLOS Semiconductors/台湾国立中央大学
- /Nanosys/General Electric(GE)/フラウンホーファーIAP
- /EV Group(EVG)/アドバンテスト/トプコンテクノハウス/浜松ホトニクス
- /アルバック/キヤノントッキ/ブイ・テクノロジー/SUNIC System/SFA Engineering
- /アテネ/APS Holdings/大日本印刷/マクセル/Hanwha Solutions/FineMat
- /イメージン/LG Display/INT Tech