バッテリー産業 最前線 2024
電動車・民生機器・産業機器で拡大する主要バッテリーデバイス・材料・資源・設備メーカー各社の最新動向をカバー
○リチウムイオン電池、全固体電池、ナトリウムイオン電池、
リチウム硫黄電池、鉛電池、キャパシタ関連企業の
事業展開を詳説
〇世界的な電動車需要増加で活発化する蓄電池・自動車メーカーの
大規模投資計画を解説
〇バッテリー部材・資源、装置・設備関連メーカーの事業展開を詳説
〇高性能化を追求する次世代蓄電池ベンチャーや国内外の
大学・研究機関の最新動向
○インフレ抑制法や欧州規制背景に世界的なトレンドとなる
LiBリサイクルの最新トレンドを紹介
体裁・頁数:B5判、344頁
発刊日:2024年3月13日
ISBN:978-4-88353-376-3 C3055 \18000E
定価 19,800円(税込)
■発刊趣旨とご購入のご案内
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車といった世界的な電動車需要を背景に、今や15兆円以上の市場規模に達したバッテリー(蓄電池)。携帯機器(スマホ、タブレット、ノートPCなど)、エネルギー貯蔵システム(ESS)、ロボット、ドローンなどにも採用されており、今後さらなる普及・拡大が見込まれております。うち電動車に搭載される車載向けは、2050年までに温室効果ガス排出をネットゼロとする各国の野心的な取り組みを背景に、自動車メーカー各社がEVをはじめとした電動車に急激にシフトしているため特に顕著です。すでに蓄電池市場全体の9割を占めておりますが、今後さらに比率を高めていく見込みです。現在、中国、欧州、米国を中心に車載向けリチウムイオン電池(LiB)の大規模工場(ギガファクトリー)の建設が進められておりますが、LiB・部材メーカーのみならず自動車メーカーも積極投資を行っております。22年は米バイデン政権が法案化した「インフレ抑制法」を契機に米国内への車載向け投資が顕著となりました。一方、最近では日本政府が蓄電池を「特定重要物資」に指定し、日系企業に対し今後10年間で約7兆円助成することを決定しました。これを機に蓄電池強国ニッポン復活に向けた国内投資が活発化しております。
こうした中、リチウム、ニッケル、コバルトといったレアメタルの確保に向けた取り組みも本格化しております。インフレ抑制法や欧州規制の成立を契機にリサイクルも本格化しており、欧米や中国では大規模プラントによるサーキュラーエコノミーも実現しつつあります。
LiBは高エネルギー密度、高出力、長寿命に対応することから蓄電池の主役です。すでに蓄電池市場全体の8割に達しており、今後さらに比率を伸ばしていく予測です。他方、EVの一充電航続距離の延長や充電時間の短縮、安全性や資源の確保といった要求から、全固体LiB、ナトリウムイオン電池、リチウム硫黄電池といった次世代蓄電池の設備投資もスタートしております。
蓄電池は日本勢の独壇場でしたが、中国・韓国勢がLiBへの積極投資によりプレゼンスを拡大してきました。日本勢のひとり舞台だったLiB部材は中国・韓国勢が追い上げ、正極材、負極材、電解液、セパレーターの4大部材すべてで中国勢が首位となりました。ただし、車載向けでは依然、日本勢のプレゼンスが強固です。集電体、バインダー、導電助剤においても同様です。
■内容構成
- ◆第1章 蓄電池強国復活を目指すニッポン
- 蓄電池強国復活を目指すニッポン
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- ◆第2章 電動車需要拡大で急増する車載用LiB
- 電動車需要拡大で急増する車載用LiB
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- ◆第3章 世界的に急加速するLiBリサイクル
- 世界的に急加速するLiBリサイクル
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- ◆第4章 バッテリーメーカー各社の事業戦略
- ■バッテリーメーカー各社の事業戦略
- IHI/出光興産/AESCジャパン/APB/FDK/エリーパワー/Enpower Japan/CONNEXX SYSTEMS/ジーエス・ユアサ コーポレーション/シャープ/住友電気工業/ソフトバンク/太陽誘電/TDK/東芝/トーキン/トヨタ自動車/ニチコン/日産自動車/日本ガイシ/日本ケミコン/日本製紙/日本電気硝子/パナソニック エナジー/パワーエックス/ビークルエナジージャパン/日立造船/プライムアースEVエナジー/プライム プラネット エナジー&ソリューションズ/ブルーエナジー/古河電池/本田技研工業/マクセル/村田製作所/リチウムエナジー ジャパン/LG Energy Solution/Samsung SDI/SK ON/BAK Battery/BYD/China Aviation Lithium Battery/Contemporary Amperex Technology/EVEnergy/GAC Aion New Energy Automobile/Guoxuan High Technology/HiNa Battery Technology/SVOLT Energy Technology/Tianjin Lishen Battery/Yadea/YinLong Energy/Foxconn Technology Group/GUS Technology/ProLogium Technology/Vingroup/24M Technologies/A123 Systems/Amprius Technologies/Appear/Charge CCCV/Enovix/ESS/Form Energy/General Motors/NanoGraf/Nanotech Energy/NDB/Our Next Energy/QuantumScape/SES AI/Sila Nanotechnologies/Solid Energy Systems/Solid Power/Tesla/Aston Martin Lagonda/ElevenEs/Faradion/Foresee Power/Freyr Battery/Ilika/LeydenJar Technologies/Mercedes Benz/Morrow Batteries/Northvolt/Schmid Group/SOLiTHOR/Tiamat Energy/VARTA Microbattery/Verkor/Volkswagen/Brighsun New Energy
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- ◆第5章 バッテリー材料・資源メーカー各社の事業戦略
- ■バッテリー材料・資源メーカー各社の事業戦略
- 旭化成/UBE/オハラ/クラレ/クレハ/JX金属/住友化学/住友金属鉱山/太平洋セメント/ダブル・スコープ/帝人/東レ/戸田工業/豊通リチウム/日亜化学工業/日本金属/日本触媒/日本ゼオン/三井金属鉱業/三菱ケミカル/レゾナック/Cosmo AM&T/EcoPro BM/Posco Chemical/BTR New Energy Materials/Guangzhou Tinci Materials Technology/Shanghai Energy New Materials Technology /Shanghai Shanshan Technology/Shenzhen Capchem Technology/Shenzhen Senior Technology Material/Zhangjiagang Guotai Huarong New Chemical Materials/Zhejiang Huayou RecyclingTechnology/Ampcera/IonicMaterials/RedwoodMaterials/BASF/Lanxess/Nexeon/Umicore
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- ◆第6章 バッテリー設備関連メーカー各社の事業戦略
- ■バッテリー設備関連メーカー各社の事業戦略
- エムテックスマート/片岡製作所/倉敷紡績/芝浦機械/大亜真空/中外炉工業/テクノスマート/東海高熱工業/東レエンジニアリング/日本製鋼所/ヒラノテクシード/プライミクス/古河電気工業/堀場製作所/リコー/Forge Nano/Eirich
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- ◆第7章 次世代バッテリーの研究開発動向
- ■次世バッテリーの研究開発動向
- 大阪公立大学/沖縄科学技術大学院大学/京都大学/埼玉工業大学/産業技術総合研究所/筑波大学/東京工業大学/東京大学/東京理科大学/東北大学/豊橋技術科学大学/兵庫県立大学/物質・材料研究機構/北陸先端科学技術大学院大学/山口大学/横浜国立大学/早稲田大学/JohnsHopkinsUniversity/PurdueUniversity/DalhousieUniversity/imec/University of Graz/Flinders University/Monash University/The University of Sydney