ミニ/マイクロLED ハンドブック 2022
~量産元年を迎えた次世代ディスプレー技術の全貌~
〇量産元年へマイクロLED各社の事業計画を詳述
〇大量生産実現を目指す装置・部材メーカーの取り組みを紹介
〇ミニ/マイクロLEDを取り巻くFPD業界の動向も解説
体裁・頁数:B5判、160頁
発刊日:2021年11月22日
ISBN:978-4-88353-345-9 C3055 \16000E
定価 17,600円(税込)
■発刊趣旨とご購入のご案内
液晶、有機ELに代表されるFPD(平面型ディスプレー)市場は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で「リモート」「非接触」といったニーズが急激に高まるなか、2020年半ばから空前の需要拡大が続いてきました。巣ごもり需要によって、主要アプリケーションである薄型テレビ、パソコン、タブレットなどの出荷台数が前年比で2割ほど伸びるという、かつてない成長が到来し、液晶パネルの価格が急騰。これに伴い、FPDメーカーの収益環境は急激に改善し、有機ELにとどまらず、液晶にも新たな増産計画が浮上してきました。
とはいえ、設備投資計画の中心は確実に液晶から有機ELに移っており、有機ELのなかでも、QD-OLEDをはじめとする新たなパネル構造や、インクジェットに代表される新たなプロセス技術の実用化開発が活発化しており、次世代をめぐる競争は近年いっそう激しさを増しています。そのなかで「次世代ディスプレー」の筆頭候補に挙がっているのが、ミニ/マイクロLEDを用いたディスプレー技術です。近年はFPDメーカーに限らず、世界中のエレクトロニクス企業や新興ベンチャーが開発に注力しており、2021年は一部の製品に関して「量産元年」と呼べる年になりそうです。
ミニ/マイクロLEDディスプレーは、FPD市場を形成してきた液晶や有機ELと表示原理が異なり、半導体であるLEDチップを画素に用いるため、既存のFPDメーカーに限らず、LEDのチップやパッケージのメーカーにもFPD分野へ進出する機会を与えます。これは製造装置や部材に関しても同様で、LED製造装置がFPD製造装置として利用されることにもつながるため、装置・部材メーカーにとって新たな市場機会が広がることにもなります。
本書『ミニ/マイクロLED ハンドブック 2022』は、『電子デバイス産業新聞』の編集部が取材・執筆・編集に当たり、液晶、有機EL、LED業界の動向を紹介しながら、ミニ/マイクロLEDの開発・実用化の取り組みを紹介するとともに、開発・実用化を進める各国のメーカー、ベンチャー、研究機関の取り組みを詳述しました。さらに、大規模量産を実現するための最大のハードルといわれるLEDの大量移載・実装技術や、これに必要な装置・部材に関してメーカー各社の取り組みや製品概要も紹介しています。読者諸賢のご批判、ご助言、ご叱正をお願い申し上げます。
■内容構成
- 第1章 マイクロLED、いよいよ量産出荷へ ~液晶・有機ELをはじめとするFPD市場動向とLED業界動向~
- FPD業界の最新動向 ~投資の流れは液晶から有機ELへ~
- LED業界の最新動向 ~UVとミニ/マイクロLEDが牽引役~
- 商品化が進む大型マイクロLEDディスプレーの世界 ~テレビやビデオウォールが続々登場~
- 量産化元年!小型マイクロLEDディスプレーの動向 ~スマートなグラスとウオッチが主戦場~
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- 第2章 ミニ/マイクロLEDメーカーの取り組み
- 沖電気工業(OKI)/京セラ/シャープ/ソニーグループ/日亜化学工業/マイクロ・ナイトライド/サムスン電子/LGディスプレー/LUMENS/ソウルセミコンダクター/イノラックス/AUオプトロニクス/ライトディスプレー/エンノスター/エピスター/レクスターエレクトロニクス/プレイナイトライド/マイクロメサ/京東方光電科技(BOE)/TCL華星光電(TCL CSOT)/天馬微電子/ビジョノックス/ロヨル/三安光電/ジェイドバードディスプレー(JBD)/国星光電/康佳/アップル/イーラックス/オキュラス/ロヒニ/ナノシス/VerLASEテクノロジーズ/モジョビジョン/ルミオード/dpiX/ビューリアル/アレディア/オスラム/エクセルプリント/プレッシーセミコンダクターズ/エピピックス/MICLEDIマイクロディスプレイズ
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- 第3章 製造装置・部材メーカーの取り組み
- LED移載・実装技術
- LEDチップ形成技術
- ウエハー接合/検査技術
- 色変換技術 ~量子ドット、蛍光体、波長変換フィルム~
- 駆動IC技術 ~ドライバーIC、シリコンバックプレーン~
- ウエハー関連