次世代電池ハンドブック 2020
次世代電池は再エネ普及の切札 太陽電池&蓄電池開発の最前線
〇次世代電池技術の最新動向を徹底解説
〇ペロブスカイト太陽電池の商業化迫る
〇ポスト・リチウムイオン電池の開発加速
〇大学・研究機関の取り組みを網羅
〇太陽電池&蓄電池の市場動向を詳述
体裁・頁数:B5判・236頁
発刊日:2020年1月27日
ISBN:978-4-88353-294-0 C3055 \15000E
定価 16,500円(税込)
■発刊趣旨とご購入のご案内
温室効果ガス排出による地球温暖化が想像を超えるスピードで進んでいます。地球温暖化に歯止めをかけるには、化石資源の消費を抑え、風力、水力、太陽光発電、バイオマス、地熱などの再生可能エネルギーの導入を増やす必要があります。18年の太陽光発電の世界導入量は約100GWで、累積導入量も500GW(0.5TW)に達しました。そして、19年はさらにこれを上回る120~130GWの導入が見込まれています。
太陽光発電市場は、近年発電コストが急速に低下していることから、補助金に依存しない自律成長が始まっています。この数年間で太陽光発電のLCOE(均等化発電原価)は急速に低下し、既存電力と十分に競合できるコストを実現しています。そして、再生可能エネルギーの中で最も安価な電源になりつつあります。
次世代太陽電池として最も注目されているのがペロブスカイト太陽電池です。ペロブスカイト太陽電池は変換効率が小面積で25%を突破しており、商業化も近づいています。また、CIGSやⅢ-V族化合物といった既存技術についても、新規用途を目指した開発が加速しています。
地球温暖化抑制の切り札として期待される再生可能エネルギーですが、「環境によって大きく変動する電源」という問題を抱えています。こうした課題を解決し、再生可能エネルギーの価値を最大化するのが蓄電池です。蓄電池には、リチウムイオン電池、鉛電池、ニッケル水素電池、ニッカド電池など様々な種類があり、現在は最もエネルギー密度が高いリチウムイオン電池の需要が増えています。18年におけるリチウムイオン電池の市場規模は3兆円~3兆5000億円と推測され、5年後には倍増するという調査結果も報告されています。
一方、ポスト・リチウムイオン電池である次世代蓄電池の開発も進んでいます。全固体電池、ナトリウムイオン電池、リチウム硫黄電池、リチウム空気電池、マグネシウム金属電池など、いずれもリチウムイオン電池と比較して高エネルギー密度&低コストといった特徴があります。今のところ、次世代蓄電池は一部ベンチャーで製品化されているのみですが、20年以降は本格的な事業展開が期待されています。
本書『次世代電池ハンドブック2020』では、太陽電池および蓄電池の「次世代技術」に焦点を当てて、最新の研究開発動向をレポートしています。企業の事業戦略に加えて、研究機関や大学における最新技術のトレンドもまとめました。
■内容構成
- 巻頭特集 リチウムイオン電池、2019年ノーベル化学賞受賞
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- 第1章 次世代太陽電池の最新動向
- 1-1:太陽光発電市場の最新動向
- 1-2:太陽電池の最新技術動向
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- 第2章 太陽電池メーカーおよび関連企業の動向と戦略
- アイシン精機
- イデアルスター
- 出光興産
- ウシオ電機
- エネコートテクノロジーズ
- 花王
- カネカ
- 京セラ
- GSアライアンス
- シャープ
- 住友化学
- 積水化学工業
- ソニー
- 大陽日酸
- 東京化成工業
- 東芝
- 東洋紡
- 東レ
- トヨタ自動車
- NISSHA
- 日本製鉄
- パナソニック
- 日立製作所
- フジクラ
- フジコー
- 富士フイルム
- ペクセル・テクノロジーズ
- 三菱ケミカル
- リコー
- 1366 Technologies
- Alta Devices
- Ascent Solar Technologies
- Exeger Operations
- First Solar
- G24 Power
- GCL
- Greatcell Energy
- Heliatek
- LONGi Green Energy Technology
- Meyer BurgerTechnology
- Microquanta Semiconductor
- OPVIUS
- Oxford Photovoltaics
- REC Solar Holdings
- Saule Technologies
- Solaronix
- SunPower
- Swift Solar
- Trina Solar
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- 第3章 大学・研究機関の太陽電池開発の動向
- 宇宙航空研究開発機構
- 沖縄科学技術大学院大学
- 金沢工業大
- 金沢大学
- 九州大学
- 京都大学
- 埼玉大学
- 産業技術総合研究所
- 信州大学
- 桐蔭横浜大学
- 東海大学
- 東京工業大学
- 東京大学
- 東京都市大学
- 福島大学
- 物質・材料研究機構
- 北陸先端科学技術大学院大学
- 山形大学
- 理化学研究所
- 立命館大学
- ANU
- Brown University
- 中国科学院
- Duke University
- EPFL
- Fraunhofer ISE
- HZB
- imec
- Lawrence Berkeley National Laboratory
- NREL
- Solliance
- Swansea University
- UCLA
- University of California, Berkeley
- UNSW
- ZSW
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- 第4章 次世代蓄電池の最新動向
- 4-1:蓄電池市場の最新動向
- 4-2:蓄電池の最新技術動向
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- 第5章 蓄電池メーカーおよび関連企業の動向と戦略
- アイ・エレクトロライト
- アプライドサイエンス
- FDK
- オハラ
- 京セラ
- CONNEXX SYSTEMS
- 三洋化成工業
- ジェイテクト
- TDK
- 東芝
- トヨタ自動車
- 日本ガイシ
- 日本電信電話
- パイオトレック
- パナソニック
- 日立造船
- マクセル
- 村田製作所
- 24M Technologies
- A123 Systems
- Ampcera
- CATL
- Charge CCCV
- EcoPro BM
- HiNa Battery
- Ilika Technologies
- Ionic Materials
- LG Chem
- OXIS Energy
- POSCO Chemical
- QuantumScape
- Samsung SDI
- SK innovation
- Solid Power
- Tiamat Energy
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- 第6章 大学・研究機関の蓄電池開発の動向
- 大阪府立大学
- 産業技術総合研究所
- 首都大学東京
- 東京工業大学
- 東京理科大学
- 同志社大学
- 東北大学
- 名古屋大学
- 兵庫県立大学
- 物質・材料研究機構
- 山形大学
- 山口大学
- 横浜国立大学
- imec