ミニ/マイクロLED ハンドブック
~ポスト有機ELを狙う次世代ディスプレー技術の全貌~
◇ミニ/マイクロLEDに期待するFPD市場の背景を解説
◇ミニ/マイクロLEDメーカーの製品・技術を多数紹介
◇量産化に向けた装置・材料の取り組みも詳述
体裁・頁数:B5判、142頁
発刊日:2019年12月2日
ISBN:978-4-88353-291-9 C3055 \15000E
定価 16,500円(税込)
■発刊趣旨とご購入のご案内
液晶、有機ELに代表されるFPD(平面型ディスプレー)市場は、中国メーカーをはじめとする近年の大型投資によって深刻な供給過剰が続いており、FPDメーカー各社は激しい価格競争に巻き込まれています。一方で、主要アプリケーションである薄型テレビ、スマートフォン、パソコンなどは出荷台数が総じてピークアウトしており、1台あたりの大画面化がFPD需要面積の拡大を支えてはいるものの、この拡大も2025年前後には止まってしまうのではないかとの懸念も出ています。
こうしたなか、FPD各社は液晶、有機ELに次ぐ次世代ディスプレーの開発に取り組み、早期に実用化することによって付加価値を高め、次代へ事業をつないでいく必要に迫られているといっても過言ではありません。この「次世代」の筆頭候補に挙がっているのが、ミニ/マイクロLEDを用いたディスプレー技術であり、近年はFPDメーカーに限らず、世界中のエレクトロニクス企業や新興ベンチャーが開発に注力しています。
ミニ/マイクロLEDディスプレーは、半導体であるLEDチップを画素に用いるため、既存のFPDメーカーに限らず、LEDチップメーカーやLEDパッケージメーカーにもFPD分野へ進出する機会を与えます。これは製造装置や部材に関しても同様で、LED製造装置メーカーがFPD製造装置として利用されることにもつながるため、装置・部材メーカーにとって新たな市場機会が広がることにもなります。
「ミニ/マイクロLED ハンドブック」は、『電子デバイス産業新聞』の編集部が取材・執筆・編集に当たり、現在なぜミニ/マイクロLEDの開発・実用化の取り組みが活発化しているかについて、液晶、有機EL、LED業界の動向を紹介しながら背景を俯瞰するとともに、開発・実用化を進める各国のメーカー、ベンチャー、研究機関の取り組みを詳述します。さらに、実用化の最大のハードルといわれるLEDの大量移載・実装技術や、これに必要な装置・部材に関してメーカー各社の取り組みや製品概要も紹介します。
■内容構成
- ◆第1章 いまなぜミニ/マイクロLEDが必要か ~ディスプレー市場動向とミニ/マイクロLEDへの期待~
- ■液晶業界の最新動向
- ■有機EL業界の最新動向
- ■LED業界の最新動向
- ■ミニ/マイクロLEDへの期待
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- ◆第2章 ミニ/マイクロLEDメーカーの取り組み
- 京セラ㈱
- シャープ㈱
- ソニー㈱
- 日亜化学工業㈱
- ㈱マイクロ・ナイトライド
- サムスン電子
- LGディスプレー
- イノラックス
- AUオプトロニクス
- ライトディスプレー
- エピスター
- レクスターエレクトロニクス
- プレイナイトライド
- マイクロメサ
- 京東方光電科技(BOE)
- 天馬微電子
- 国星光電
- 三安光電
- 瑞豊光電子
- ジェイドバードディスプレー(JBD)
- アップル
- イーラックス
- オキュラス
- ロヒニ
- VerLASEテクノロジーズ
- モジョビジョン
- ルミオード
- セルフアレイ
- ビューリアル
- アレディア
- オスラム
- アロスセミコンダクターズ
- エクセルプリント
- グロー
- プレッシーセミコンダクターズ
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- ◆第3章 製造装置・部材メーカーの取り組み
- ■LED実装技術
- ①マストランスファー(東レ、芝メカ、TDKなど)
- ②研究機関とメーカーの取り組み(ITRI、CEA-Leti、KIMM、NSTなど)
- ■LEDチップ形成技術
- ①MOCVD(アイクストロン、ビーコ、台湾国立中央大)
- ②CVD、エッチング(ブルグラス、オックスフォード)
- ■ウエハー接合、検査技術(EVG、トプコン)
- ■量子ドット、波長変換フィルム(NSマテリアルズなど、ライトポリマーズ、フラウンホーファー)
- ■ドライバーIC(マクロブロック、ジャスパーディスプレー)
- ■実装部材・ウエハー(信越化学、モノクリスタル)