■発刊趣旨とご購入のご案内

　2018年の訪日外国人数は、過去最高の3119万人を記録し、ついに3000万人の大台を突破しました。また、訪日外国人旅行消費額は約4兆5064億円となり、こちらも過去最高を記録するなど、国内のインバウンドマーケットは引き続き盛り上がりを見せています。19年はラグビーワールドカップの開催に伴い、より多くの人が日本を訪れることが予想され、20年には東京オリンピック・パラリンピックが控えていることから、東京や大阪といった大都市だけでなく、地方都市を含めた全国各地でホテル・宿泊施設の開発が進んでいます。

　その一方で、18年は大阪のホテルマーケットが伸び悩みました。あまりにも急激なホテル供給により、価格競争が始まったという見方もあります。各社は選ばれるホテルづくりに乗り出しており、ライフスタイルホテルやギャザリングホテルと言われる新しい業態も広がり、コンバージョンホテルも増えつつあります。宿泊特化型ホテルではビジネス客でなく、訪日客にターゲットを絞った業態が生まれるなど、ホテル開発は新しい時代に突入したと言えます。

　本書では、この「ホテル新時代」とも言える業界動向や開発トレンドを読み解き、時代のニーズに即した施設づくりの指針となることを目指して編集・製作いたしました。6章構成となっており、第1章ではホテル業界を熟知した2社のインタビュー、2章は高級ホテル、コンバージョンホテルなど業界の最新動向を詳述し、3章はトレンドの最前線を行く10ホテルを紹介します。4章では商業施設新聞が注目するホテルデベロッパー、オペレーター51社の戦略を探り、5章では東京、大阪、京都など開発が活況なエリアの動向、6章では19年4月以降に開業する全国の開発案件を収録しています。

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■内容構成