米中ハイテク対立が激化するなか、2023年11月下旬に米中トップ会談が開催された。米国の対中半導体制裁は緩和されず、厳しい輸出規制が継続されることになった。23年に前年割れした半導体市場は、24年はプラス回復することがほぼ確定した。しかし、中国では23年に半導体装置の駆け込み導入が急増し、24年はその反動で装置導入を遅延する案件が随所で見受けられる。本セミナーでは恒例の300mm製造の約60ファブの導入計画を総点検する予定だ。
　NAURAやAMECなど中国の装置メーカーは、日本の中堅装置メーカーに並ぶ事業規模に育っている。既存製品とは異なるプロセス装置の開発や量産（縦型炉や成膜装置、イオン注入装置）などさらに業容を拡大しつつある。また、国産パーツメーカー（バルブやOリング、石英パーツ、真空ポンプなど）も市場でよく見かけるようになってきた。これら中国の国産装置・パーツ業界についても解説予定。
　PCやスマホは24年に市場回復が予測されている。これら基づくパネル需要の増加が、FPDパネル工場の生産稼働や工場投資に与える影響について個別に見ていく。また、新エネシフトが牽引するPV（太陽光発電）やEV（新エネ車）、LiB（リチウムイオン電池）の各デバイス産業の最新情報をアップデートする。
　中国政府は追加経済対策として、1兆元（20兆円）のインフラ国債を追加発行する。これによりデジタルインフラ投資が喚起され、とくに24年から始まる5.5G通信や2年間で現在比50％増に爆増させるコンピューティング能力（AIやクラウド、データセンター）などの政府目標について解説する。
　半導体やFPD、PV、LiBなどの4大デバイスを中心に、中国の新エネ車やスマートフォン、5G通信インフラなどのエレクトロニクス業界の最新動向について解説する。中国市場に特化したこれらの分野の情報収集に本セミナーを是非ご活用いただきたい。