★プログラムを読まれる前に
スマートフォンやパソコンなどのIT機器において、情報を記録する重要な役割を担う半導体メモリーには、大きく2つの種類があります。RAM(随時書き込み・読み出しができるメモリー)とROM(読み出し専用メモリー)です。身近な例を挙げて解説しますと、スマートフォンにおいては、OS(基本ソフト)やアプリなどのプログラムおよび写真、動画、音楽データなどを格納する「倉庫」の役割を担うのが、ROMの一種である「フラッシュメモリー」です。また、そのフラッシュメモリーから転送されたプログラムの動作をCPUと連動して実行する作業、言い換えればOSを立ち上げたり、アプリを操作したり、メールを打つなどの「作業場」となるのが、RAMの一種である「DRAM」(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)や「SRAM」(スタティック・ランダム・アクセス・メモリー)です。(図1)。スマートフォンがサクサク動くには、RAMの容量を大きくしたり、書き込みや読み出しの速度を早くすることが必要です。また、スマートフォンに写真や動画をたくさん入れたい場合は、フラッシュメモリーの容量を大きくする必要があります。いずれにしても、RAMとROMの両方がないと、スマートフォンは機能しません。
図1 半導体メモリーの役割(スマートフォンの例)
また、半導体メモリーは、電気を切ると記録データが消えてしまう「揮発性」と、電気を切ってもデータが消えない「不揮発性」で分けることができます(図2)。現状、半導体メモリーの世界市場では、RAMではDRAM、ROMではNAND型フラッシュメモリーが主流となっていますが、それらからの置き換えを狙う次世代メモリーも研究開発が活発化しています。
いずれにしても、今後本格的に到来する5G,IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の時代には、スマートフォンのような機能が自動車や住宅などに入っていき、ネットを通じて行き来するデータがますます大容量化・多様化していきますので、半導体メモリーがより一層重要な存在となることは間違いありません。
図2 主な半導体メモリーの種類
今回のセミナーは、初心者を対象として半導体メモリーの開発の歴史、製造プロセス、種類、応用分野から次世代メモリーの開発状況まで、今更聞けない各種用語の解説を含めて解説します。すべては「顧客とのコミュニケーションを円滑に行うため」、これが同セミナーの最大の目標です。技術がご専門でないビジネスマン、ビジネスウーマンの皆様方のご参加をお待ち申しております。
第1部 用語・略語解説(用語を徹底解説します)
10:00~11:30
1.はじめに(プロセスとクリーンルーム)
2.デジタル信号処理、電子機器とメモリー
3.コンピューター用メモリーの種類と応用
4.半導体メモリー開発の歴史
講師:㈱産業タイムズ社 特別顧問(元東芝) 加藤一
(11:30~12:30 休憩) ※昼食はこちらでの用意はありませんので、各自でお願いいたします。
第2部 半導体メモリー基礎講座(しくみや構造、応用、製造技術などを、分かりやすく解説します)
12:30~15:45(途中、14:00~14:15休憩)
1.予備知識
2.不揮発性メモリーの動作と動向、進歩
3.組立工程
4.NANDフラッシュメモリーの応用と今後の製品
講師:元 東芝メモリシステムズ㈱ メモリシステム応用技術部長 柳澤令一
第3部 半導体メモリーの市場動向
16:00~17:00
1.世界の主要メモリーメーカーの最新投資動向・ビジネス戦略/DRAM、NANDフラッシュ市場動向
2.次世代メモリーの開発最新動向
3.メモリー市場の今後
講師:㈱産業タイムズ社 電子デバイス産業新聞 編集委員(事業開発部次長) 甕 秀樹
※講演タイトル・講演者は、都合により変更することがあります。あらかじめご了承ください。
日時
|
2020年7月2日(木) 10:00~17:00 |
会場
|
富士ソフトアキバプラザ7F EXルーム |
参加費
|
30,000円+税(テキスト付) ※お食事・お飲み物のご用意はございません
|
主催
|
電子デバイス産業新聞 J85 |
申込締切
|
7月1日(水) |
※定員に達し次第お申し込みを締め切らせていただきます。
開催にあたりましては、消毒液の常備、スタッフのマスク着用、受付および演台への飛沫感染防止のためのビニールシートの設置等、感染を防ぐため万全の対応をいたす所存です。
また座席については、密接しないよう、間隔をあけてお掛けいただくようにいたします。(下記の座席表をご確認ください)
また、ご参加の皆様におかれましても、セミナー時間中のマスクご着用、手洗いや消毒液のご使用など、ご協力をお願い申し上げますと同時に、風邪の諸症状がおありの場合は参加をお控えいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
(ご入室時に受付で検温へのご協力をお願いいたします。37.5度以上の場合、ご入場をお断りすることもございます。)
また当日は間近での会話を避けるため、講師への質問はセミナー時間内にお席にてお願いいたします。
申込み確認次第、参加証・請求書をご郵送させて頂きます。
お支払いは、請求書がお手元に届いてからのお手続きで問題ございません。
開催日前日(弊社営業日ベース)50%、当日100% のキャンセル料を申し受けます。ご了承下さい。
ご欠席の方につきましては後日、配布資料等お送り致します。
○ 産業タイムズ社 事業開発部
TEL:03-5835-5894
FAX:03-5835-5495
Email:
pd@sangyo-times.co.jp