電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2012/8/15(2002号)主なヘッドライン
2013年 中国で大型投資ラッシュ
サムスン西安は来秋装置導入、8.5G液晶工場も相次ぐ

 中国で複数の半導体とFPDパネルの大型工場が2013年に集中して立ち上がる。西安サムスンの300mmNAND工場は、13年10月から製造装置を搬入する。液晶パネル分野では、BOEが7~9月期に2つ目の8.5G工場に装置導入を開始する。計画が遅れていたサムスン蘇州と広州LGDの8.5G(2200×2500mm)工場も10~12月期に立ち上がる。このほか、有機ELやパワー半導体工場も建設される。中国の経済成長は減速傾向にあるが、中国政府による産業構造の高度化方針に沿った半導体やFPD工場の投資は、13年に向けて逆に活況が続きそうだ。

 半導体と液晶パネル業界は成長ロードマップが描きにくい時代に入って久しい。さらに欧州の経済危機や新興国の経済成長の減速など、世界経済は視界不良の状態が続いている。
 今年の中国経済の状況もいまひとつ奮わない。中国の4~6月期のGDP成長率は7.6%増に減速した。「中国政府は今年のGDP成長を7.5%増と低めに設定しているが、本音では雇用確保に必要といわれる8%増を見据えている」(中国経済アナリスト)。そのため、最近はブレーキをかけてきた経済政策をやや緩める政策が目立つ。銀行の貸出金利の引き下げや大型公共投資の認可、省エネ家電販売の補助金制度の導入などが相次いだ。今秋は共産党の党大会でトップ交代が予定されている。これを機に、来年は経済成長の抑制から内需のテコ入れや成長路線の強化に向かうものと考えられる。



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