電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2015/1/29(2127号)主なヘッドライン
家庭用ロボット、プラスαの事業構築が必須
導入メリットの創出がカギ、DC・ビッグデータ事業へ波及

 ロボット市場が新たなステージに入ろうとしている。近年、医療・介護、警備、建設、農業などで使用される生活支援ロボットやサービスロボットと呼ばれる分野の開発アナウンスが各方面で相次いでおり、大手企業の動きも目立っている(表参照)。そのロボット分野で2015年、最も注目度が高いものが、コミュニケーション機能を備え、アプリを追加し機能拡張できるタイプの家庭用ロボットで、ビッグデータなどとの相乗効果も期待できそうだ。しかし、さらなる成長を目指すためにはプラスαの事業を構築することが重要になる。

 家庭用ロボットとしては、掃除用ロボットが一定の市場をすでに築いているが、15年は会話が可能な家庭用ロボットが動きを見せる。その筆頭が2月より一般発売を開始するソフトバンクのPepper(ペッパー)だ。14年6月の発表以降、様々な分野から注目を集めており、9月に200台限定で開発者向けに先行販売を実施したところ、設定台数の10倍以上の申し込みがあるなど、その関心度の高さを証明した。
 ロボット開発が加速している米国ではJIBO(ジーボ)の注目度が高い。米マサチューセッツ工科大学の研究者が開発した小型ロボットで、会話をしながらメールの送受信や写真撮影などを行うことができ、599ドルという価格も魅力だ。14年7月に10万ドルを目標額としたクラウドファンディングを実施したところ、わずか4時間で目標を達成。1週間で100万ドルを集め、最終的に2カ月間で228万ドルの出資を得た。今秋に開発用を出資者向けにリリースし、年末にはホームタイプを同じく出資者向けに先行発売する。一般販売は16年夏を予定している。

(以下、本紙2015年1月29日号1面)



◇ TSMC 15年投資、最大120億ドルを計画、16/10nm投資に8割超
◇ LGD、窒素漏れで死傷者、事故ラインは稼働停止
◇ マイクロン、シンガポールを拡張、3D-NANDを量産
◇ 島津製作所、分析器の工場新設 マレーシアを強化
◇ ジャパンディスプレイ、車載用に全力投球、インセル技術も量産へ
◇ ニチコン、次世代車向け製品拡大、V2HがトヨタFCVに対応
◇ 日本特殊陶業、小牧市に新工場、スパークプラグ電極など
◇ 富士通、LEDでモノに情報付与、15年実用化目指す
◇ 日本電波工業、小型のミリ波帯VCO、ダイオードを内製化
◇ ローム、新型照度センサー 赤外線の影響低減
◇ マイクロン 9~11月期、営業益が最高水準に、DRAM好調が継続
◇ サムスン電子、通期で32%減益に、14年の暫定業績見通し
◇ スタッツ・チップパック、上海工場移転へ 17年までに完了
◇ 日立化成、オープン・ラボを拡張へ、先端PKG材料開発を強化
◇ インスペック 5~10月期、検収ずれ込み損失に、受注残高は高水準
◇ ロジャース、アーロン社を買収、高周波基板材料で攻勢
◇ ホルストセンター、R2Rでバリア層、フレキシブル有機EL
◇ 台湾パネル4社 14年実績、売上は4年連続減少、大型は2年ぶり出荷増
◇ 東北大、光からスピン流生成、新たなエネルギー変換技術
◇ 日立マクセル、薄型LiBを開発 ウエアラブル向け
◇ トリナ・ソーラー、多結晶で最高出力 60セルで324W
◇ アドバンテスト、新テスターを各種投入、高速・多機能化にも対応
◇ 中国政府、補助金禁止を検討、MOCVD過剰を抑制
◇ 和光純薬、重合性染料を新開発、耐溶出と高耐熱・溶解を実現
◇ エピワールド、SiCエピ能力を増強、月産3000枚超に
◇ 電子デバイスメーカー、ロボット市場へ接近、海外勢もアプローチ
◇ MIC、8K技術を臨床応用、内視鏡・顕微鏡手術に成功
◇ セコム、防犯対策用の飛行船を開発
◇ 日本電産、30年度に売上高10兆円、車載用途やM&Aで拡大
◇ 村田製作所、車載用水晶振動子 独自技術で小型化
◇ ビシェイ、大電流インダクタ 155℃動作実現
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