電子デバイス天気予報、半導体市場 二極化続く
AI好調も車載・産機は調整、金額と数量でギャップ生む
2025年の半導体・エレクトロニクス市場は、前年からの二極化傾向が続きそうだ。AI向け需要は引き続き好調をキープするものの、車載や産業機器向けは調整が長引いており、対照的な状態が続く。AI向け半導体は高単価であるため、金額的にみると半導体市場は高成長を遂げているように見えるが、数量で見るとそこにはギャップが生じる。好不況が入り乱れる半導体業界だが、そこに地政学リスクによる影響も加わり、より一層不透明感が増している。不確定要素が強い25年の市場動向を展望する。
(以下、本紙2025年1月9日号1面)
自動車産業・部品
日産とホンダら、経営統合の協議開始、26年8月に持株会社設置
ホンダ、次世代HV技術を公開、環境と走行性能を向上
STマイクロとアンペア、SiCで供給契約、EVパワトレを高度化
IT・半導体産業
米商務省、韓国2社の助成確定、サムスンへの支援減額
住友精密工業、独自の冷却システム、サーバー向けに展開
ソフトバンク、シャープ堺をDCに、約1000億円で取得へ
マイクロン 12~2月期、売上高予想は9%減、NANDは減産を実施
インテル大連工場、SKへの移管順調、FG方式を当面維持
インフィニオン、エネ効率向上に貢献、持続可能なAI実現へ
プリント回路・実装
ベンテック、タイにCCL新工場、26年1~3月に生産開始
AMAT、先端PKGの開発加速、共創プログラムを立ち上げ
KIMM、大面積パッケージ技術、生産性が6倍以上に
電子ディスプレー
スマートケム、AUOと開発提携、ローラブルμLEDで
フォトロニクス 25年10月期、2億ドルの投資計画、24年度は3%減収
住友化学、OLEDや車載に注力、売上高は3000億円を堅持
電池・新エネルギー
JAソーラー、オマーンに新工場、セル生産能力は年6GW
経済産業省、PSCの戦略策定、40年に20GWの導入目標
川崎重工業、炭酸リチウムを99.5%以上回収
製造装置・材料・FA・ロボット
NAURAら、ファンドを設立へ、装置部品の供給網強化
三菱ケミカルグループ、GaNウエハー好調、生産能力を増強へ
DNP、EUVフォトマスク、2nm以降に対応
三菱ケミカルグループ、合成石英粉を増強、北九州の拠点で28年稼働
ANYbotics、6000万ドルを資金調達、四足歩行ロボ事業を拡大
Thinker、ロボ無人店舗開発へ、シンガポール企業と連携
一般電子部品
ニチコン、xEV用フィルムコン、滋賀の新拠点で生産
JEITA、電子産業の最高更新続く、SDVがデバイス牽引
経済産業省、供給確保で2件認定、フィルターを増産
前線で戦う女性たちの「今」を聞く No.110
菱洋エレクトロ(株) 営業統括本部 営業企画部 グループリーダー 鵜飼寛子氏
DSCC田村のFPD直球解説 No.83
25年のFPD市場トレンド
インタビュー
アイシン九州(株)/アイシン九州キャスティング(株) 代表取締役社長 遠藤眞氏
(株)フローディア 代表取締役社長 奥山幸祐氏/CTO 谷口泰弘氏/マーケティング部 部長兼CMO 米田秀樹氏
アイルランド政府産業開発庁 日本・韓国代表 デレク・フィッツジェラルド氏
Senxeed Robotics(株) 代表取締役社長 田口大悟氏
工場ルポ
SCREENホールディングス 彦根事業所
年頭所感2025
25年もAI関連が牽引役に