電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2012/8/1(2000号)主なヘッドライン
ロジックファンドリー、米国2社巡り受注合戦
クアルコム、サムスンに本格発注、投資の中心はHKMGに移行

 ロジックファンドリー各社がアップル、クアルコムという米国2大企業を巡って激しい受注合戦を繰り広げている。なかでも、先端プロセスで一騎打ちの様相を呈している台湾TSMCと韓国サムスン電子の2社は、互いの顧客を奪うべく、2012年末から次世代投資を行う考えだ。各社の思惑が入り乱れるかたちで、13年はアップル、クアルコム、TSMC、サムスンの4社の相関図が大きく変わる節目の年となりそうだ。半導体業界に絶大な影響力を持つ4社の動向を追った。

 これまで、4社を取り巻く関係性は至ってシンプルだった。ファンドリーパートナーとしてクアルコムはTSMC(一部UMC)、アップルはサムスンを選択しており、それぞれのスマートフォン(スマホ)およびタブレット向けアプリケーションプロセッサー(AP)の生産を委託していた。
 しかし、近年はこの関係性に変化の兆しが見え始めている。クアルコムは12年から28nm世代を採用したAPおよびベースバンドの出荷を開始しているが、TSMCが同世代の歩留まり向上に苦慮したことから、スマホメーカーへの供給問題が発生。TSMCも設備投資の前倒しなどで対応し、年末までに供給不足は解消される見通しだが、一時両社の関係は緊迫状態にあったもようだ。



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