電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2014/9/24(2110号)主なヘッドライン
電子部品業界 天気予報、半導体と並び晴天続行
増税乗り越え成長維持、2次電池のみ牽引役不在

 抵抗器、コンデンサー、インダクターをはじめとする電子部品市場が半導体市場と同期し、堅調に推移している。牽引役を担うアプリはスマートフォン(スマホ)と自動車だ。前者はLTE対応の中国スマホに加え、iPhone6も参戦した。また、中国国内での基地局増設も期待できそうだ。車載用途ではエンジン/モーターなど駆動系への需要が旺盛である。SiCパワー搭載をにらんで高耐熱性部品の開発も急務だ。そのほかインバーター搭載のエアコンなど白物家電、産業機器も回復基調にある。唯一気掛かりなのが2次電池で、ニーズの突破口が見当たらない。

 抵抗器やコンデンサーなどの受動部品、コネクターをはじめとする機構部品、これらを総称する電子部品市場の足取りが堅調だ。世界市場20兆円レベルの同業界でシェア40%を制する日本勢の躍進は頼もしい。
 電子情報技術産業協会(JEITA)の統計によると、日系メーカーの2014年度第1四半期(4~6月)の累計国内出荷額は、抵抗器が前年度同期比7%増の341億円、コンデンサーが同9%増の2099億円、インダクターが同6%増の497億円で、トランスなどその他を含めた受動部品全体では同8%増の3067億円と、軒並み6~9%増の高成長となった。
 機構部品も同様の軌跡を描いた。コネクターは同7%増の1363億円で、スイッチおよびその他を含む機構部品全体では同7%増の2405億円と、7%台の成長を達成した。

(以下、本紙2014年9月24日号1面)



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