国内半導体主要15社、23年度売上高は微減
世界市場より小幅な減少、車載やパワーが下支え
本紙は、半導体製品を扱う国内主要企業15社の業績をまとめた。2023年度における15社の半導体関連事業の売上高は前年度から微減となる約7.1兆円規模となりそうだ。23年におけるグローバルでの半導体市場は、1桁後半～10％程度のマイナス成長になると見込まれるなか、日系企業が扱う製品は需要が底堅い車載関連やパワー関連が多く、減少幅が小さくなる見通しだ。
（以下、本紙2023年6月15日号1面）
自動車産業・部品
トヨタ自動車、北米でEVを生産へ、電池工場にも追加投資
コンチネンタル・オートモーティブ、ソフトが重要な要素に、パートナーとの協業を重視
SUBARU 22年度、販売台数は16％増、23年度は101万台生産
IT・半導体産業
三菱電機 22年度、電デバ事業が好調、パワー半導体の増強加速
メガチップス 中期経営計画、ASIC分野を強化、5年後に売上比で4割
浜松ホトニクス 23年9月期、業績計画を下方修正、半導体装置向けが下ぶれ
ハイシリコン、新型SoCを開発、ウエアラブル端末で活用
エヌビディア、生成AI製品群を拡充、1EFLOPS品を発表
JFAB、珠海工場の計画中断、プロジェクトは解散へ
プリント回路・実装
メイコー 23年度、営業利益は6％減、本格回復は24年度以降
住友ベークライト 金属ベース高放熱基板、18W品を24年度量産へ、
車載インバーター用に拡販
FUJI、3年で投資500億円、マウンターなど増産へ
液晶・ディスプレー
アップル、MRセットを発表、24年に米国内外で発売へ
キヤノン、新QDインクを開発、高性能かつ高耐久
JDI、JOLEDの事業譲受、受け入れ会社を設立
電池・新エネルギー
インドのPV生産、26年に110GW体制へ、自給自足に向け増強加速、JMKリサーチ調べ
MUIS、インド企業と契約、電解液の製造技術を供与
三菱ケミカル、米国企業と協業 電解液事業を強化
製造装置・部材関連・FA
半導体製造装置販売額、1～3月は9％増、北米向け出荷が拡大、SEMI統計
韓国半導体製造装置メーカー25社 1～3月期、
売上高は9％減少、減産や投資減が影響
ミスミ 機械部品調達サービス、中国・アジアで展開へ、23年度内の開始を予定
医療・航空・ロボット
Figure、人型ロボを商用化へ、資金調達で開発体制強化
ANYbotics、5000万ドルの出資獲得、四足歩行ロボを拡販へ
GITAI、3000万ドルの資金調達、宇宙ロボ開発を加速
一般電子部品
NICTら、THz波の分配に成功、変調器などを新開発
シーゲイト 1～3月期、3億ドルの営業赤字、年末の回復を想定
タムラ製作所、23年度投資は40億円、技術開発も推進
化学の力で新たな時代を切り開く 設立70周年を迎えた合成樹脂工業協会のキーパーソンに聞く No.10
アイカ工業（株） 代表取締役 社長執行役員 海老原健治氏
eAxleの挑戦 xEV本格普及に向けて No.6
ヴィテスコ・テクノロジーズ
インタビュー
フジアルテ（株） 代表取締役社長 平尾隆志氏
日本Xreal（株） 代表取締役社長 呂正民氏
東レエンジニアリング（株） メカトロファインテック事業本部長兼
第二事業部長 藤田和彦氏
アイクストロン 社長兼CEO フェリックス・グラヴァート氏
（株）安川電機 ロボット事業部 事業企画担当 担当部長 園原吉光氏
日本航空電子工業（株） 代表取締役社長 村木正行氏
工場ルポ
JSファンダリ 新潟工場