産業用ロボット海外中心に需要急増
部品不足が懸念材料に
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産業用ロボットの受注が好調に推移している。新型コロナの影響から回復する地域が増えるなか、中国や米州を中心に投資を再開する動きも出てきており、世界的な環境対策に伴うEV（電気自動車）関連の投資や、リモートワークの定着などに伴うIT関連の投資を中心に、ロボットの導入が進んでいる。
日本ロボット工業会によると、2021年4～6月期における会員ベースの受注額は前年同期比57％増の2502億円となり、四半期ベースで過去最高を記録した。受注額は20年10～12月期に過去最高を記録し、1～3月期にその記録を更新。そして4～6月期に1～3月期の数字を上回り、3四半期連続で過去最高を記録した。
（以下、本紙2021年8月26日号1面）
自動車産業・部品
セプトン・テクノロジー、ナスダックに上場へ、車載LiDARに追い風
コンチネンタル 4～6月期、全部門で40％超増収、パワトレは62％増を達成
ヴァレオ 1～6月期、19年の水準まで回復、ADAS、パワトレ貢献
IT・半導体産業
キオクシア 4～6月期、価格上昇で大幅増益、営業利益率18％を確保
アスカインデックス、バンプ受託事業が始動、次世代デバイス開発も視野
東芝 4～6月期、D＆S事業は黒字化、半導体、HDDが急回復
インテル、4～6月は減収減益、DC関連の需要が鈍化
AMD、5四半期連続で増収、7～9月もプラス見通し
Spectricity、1400万ユーロを調達、独自センサーを本格展開
プリント回路・実装
AT＆S 21年度設備投資、7億ユーロに増額、IC基板の新工場建設へ
台湾基板市場 1～6月、20％増の大幅成長、PKG・PC需要増が牽引
LGイノテック 4～6月期、パッケージ基板増収、高機能製品にシフト
液晶・ディスプレー
サムスン電子 DP事業、有機ELの比率向上、QD-OLED年内量産
JBD、ポロテックと提携、マイクロLED開発で
UDC 4～6月期、前年同期比で大幅増、有機EL市場が拡大基調に
電池・新エネルギー
ハンファQセルズ、21年は成長加速、新n型PV投入へ
ファースト・ソーラー、インドにPV工場建設、3.3GW能力で23年稼働
SKイノベーション、電池・素材事業を拡大へ、LiB、分離膜を増強
製造装置・部材関連・FA
東京エレクトロン、通期予想を上方修正、WFE市場は4割成長に
レーザーテック 22年6月期、受注高予想は1600億円、サポート強化へ積極増員
SUMCO 4～6月期、売上高は8％増、300mmPWも一部逼迫
医療・航空・ロボット
KEYi、シャオミーらが出資、教育用ロボ事業を拡大へ
匠、VCから4億円調達、搬送ロボット事業を拡大
XYZ Robotics、3500万ドルを資金調達、AIロボ製品を拡販へ
一般電子部品
太陽誘電 4～6月期、通期業績を上方修正、四半期ベースで過去最高
TEコネクティビティ 4～6月期、全セグメントが好調、電動車向け拡大など奏功
戸田工業 中期事業計画、磁石材で100億円目標、MLCC材なども強化
インタビュー
経済産業省 商務情報政策局情報産業課 課長 西川和見氏
（株）東海理化 執行役員エレクトロニクスセンター長 櫻井武俊氏
ランクセス（株） 代表取締役社長兼AIIビジネスユニット日本統括マネージャ 張谷廷河氏
協栄産業（株） 取締役常務執行役員トータルソリューション事業本部長 萩谷昌弘氏
シチズン千葉精密（株） 代表取締役社長 藤澤隆弘氏