電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
2021/4/8(2443号)主なヘッドライン
海外ロボットベンチャー、資金調達の勢い加速
米国と中国で全体の80%、日本市場での展開も加速か

海外では多数のベンチャーが資金調達を実施(写真はギークプラスのロボット)
クリックして拡大
 海外においてロボット関連ベンチャー企業の資金調達が加速している。米国や中国の企業を中心に1億ドルを超える資金調達を実施した企業も複数あり、物流施設向けなどコロナ禍において需要が増加する分野の重要な技術として、ロボット技術への期待値が高まっている。関連企業は調達した資金を活用して販売体制を強化しており、日本市場への展開を見据えた取り組みも増えている。

 2020年は新型コロナウイルス感染症による経済の停滞を受けて、ベンチャーキャピタルなどからベンチャー企業への投資も全般的に停滞した。しかし、そうした環境下でもロボット関連ベンチャー企業への出資案件は数多くみられた。電子デバイス産業新聞の調べでは、20年ならびに21年1~3月期において、100万ドル以上の資金調達を実施した海外のロボット関連ベンチャー企業は43社あり、その資金調達の総額は約22億ドルだった(非公表分の推定値含む、表は9面に掲載)。地域別にみると、米国に本社機能を持つ企業が約半数を占めた。中国企業による資金調達も数多くみられ、米国と中国で全体の80%以上を占めた。また、一度に1億ドルを超える資金調達を実施した企業も7社あった。
 分野別では、物流施設向けや配達用のロボットシステムを扱う企業への出資が多くみられた。巣ごもり消費などによるインターネット通販市場の拡大によって、物流施設の稼働率が上昇していることや配達需要の増加を受け、関連のロボットベンチャーへの注目度も増している。

(以下、本紙2021年4月8日号1面)




自動車産業・部品
ZF 21年、売上は最大390億ユーロへ、次世代へ戦略的布石
ソニー、EVを国内初披露、ドローンやアイボも展示
TDKミクロナス、小型モーター用MCU、160℃まで動作可能に
IT・半導体産業
日亜化学 20年1~12月期、光半導体は8%減収、リモート需要が下支え
日本IBMと東京大学、ゲート型量子コンピューター、日本初、新川崎に設置
秀和システム、船井電機にTOB、全株式を255億円で取得へ
インテル、米アリゾナに2工場、200億ドル投入、24年稼働
クアルコム、新5G対応SoC、CPU性能が向上
アイデックス、指紋センサーの本格出荷を開始
プリント回路・実装
大徳電子、パッケージ基板を強化、FCBGA向け追加投資
日本ゼオン、本格5G用基板材料を量産、フィルム製品も22年春投入
三井ハイテック 21年1月期、電子部品が黒字化、モーターコアの能力増強へ
液晶・ディスプレー
ジャパンディスプレイ、ホバーセンサー採用、セルフレジシステムに
東レ、高耐熱OPPフィルム、最高水準の耐熱性
徳山ネオルックス、20年は売上約5割増、営業利益は9割増加
電池・新エネルギー
サムスンSDI、電池の研究開発強化、投資増で次世代品量産へ
双日九州、デュラセル電池を販売、業務用1次電池に特化
ソフトバンク、次世代電池ラボ設立、宇都宮のエスペック内に
製造装置・部材関連・FA
東京エレクトロン、山梨に新開発棟、23年春に竣工
JSR 新中計、半導体は年率8%成長、レジストと洗浄剤が牽引
日立ハイテク、茨城で新工場竣工、微細化ニーズに対応
医療・航空・ロボット
ウーブン・キャピタル、米ベンチャーに出資、大型の配達ロボを展開
オートストア、食料店舗にも展開へ、倉庫型ロボットシステム
FUJI、米ファンドに出資 自律ロボ開発加速
一般電子部品
イノバステラ、ナノヒーターを開発、HAMR用に動作確認
住友精密工業、MEMSノースファインダー、資源採掘用に開発



産官学のフューチャープラン No.259
大分県 第20回、大分県医療ロボット・機器産業協議会
日本半導体産業 激動の21年史(2000年~2020年) No.103
2018年(第7回)多角化する装置産業
つながる車へ セキュリティー No.3
エフセキュア



インタビュー
トレックス・セミコンダクター(株) 代表取締役社長 芝宮孝司氏
富士フイルム(株) ディスプレイ材料事業部 事業部長 小林茂樹氏
ユニバーサルロボット 日本支社 代表 山根剛氏
(株)ヨコオ VCCS事業部 営業部 新規事業 推進室 大西航平氏



サイト内検索