電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2014/3/26(2084号)主なヘッドライン
車載ディスプレー、クルマのデジタル化牽引
大画面や異形でニーズ多様化、KT法が搭載数増加を後押し

 FPD業界で車載への関心が高まっている。テレビ市場の成長が鈍化するなか、スマートフォン(スマホ)やタブレットPCに代表される中小型パネルがFPD市場を牽引しているが、2015年以降は端末需要が一巡すると見られている。また次世代FPDとしてフレキシブル/ウエアラブルディスプレーの開発が進められているが、実用化には課題が山積し、すぐに普及拡大するのは難しい。そこで、高い安定性が望め、エレクトロニクス化の進歩が着実な自動車が、FPD市場を牽引する次のアプリケーションとして期待され、クルマのデジタル端末化に拍車がかかっている。

 2013年後半~14年初頭にかけ、アップル、マイクロソフト、グーグルらIT企業と自動車メーカーの協業の発表が相次いだ。アップルはiOS7の発表時にダッシュボードを活用する車載システムを発表し、マイクロソフトはフォード・モーターと車載向け音声認識やタッチスクリーン技術の開発を発表した。グーグルはゼネラル・モーターズを含む数社とアンドロイドOSを車内用アプリケーションの共通プラットフォームとして確立すべく、OAA(Open Automotive Alliance)の設立を発表している。
 毎年1月に米ラスベガスで開催されるCES(Consumer Electronics Show)も14年は様変わりし、民生エレクトロニクスのアプリケーションの1つとして自動車を意識させた。自動車メーカーの出展が目立っただけでなく、パナソニックなどは車載関連技術に注力する戦略を推し出した展示や発表を行った。
 13年12月に開催された東京モーターショーでは、米テスラモーターズがセンターコンソールに縦型の17インチタッチスクリーンを配置した車種「モデルS」を展示。画面を2分割することができ、エアコンや車両設定、インフォテインメント操作のほか、インターネットにアクセスしてグーグルマップを表示することも可能だ。

(以下、本紙2014年3月26日号1面)



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◇ デンソー、インバーター増産 HEV用に展開
◇ 新日本無線、MEMSトランスデューサー、さらなる増産を検討
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◇ コニカミノルタ、有機EL照明量産へ、山梨に生産拠点を新設
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