2020年はまさに激動の一年だった。年初から新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるったほか、米中対立も先鋭化。ただ、懸念された市況悪化は杞憂に終わり、これがきっかけで市場が活性化した。半導体業界ではM＆Aも引き続き起こり、大型案件も市場を驚かせた。また、インテルの「変調」も業界の関心を集めた。ランキング形式で今年の電子デバイス業界を振り返る。

第1位　半導体業界、コロナ禍でも力強さ
　新型コロナによって、リモート化が加速。結果的に新たな半導体需要が生み出されたことで年央以降、市場が好転した。設備投資も大手企業を中心に積極姿勢に。最も危惧された車載分野も足元では受注が急回復し、スマホ市場も21年以降を見据え活況を呈す。また、サプライチェーン上のリスク回避のため、在庫積み増しの動きも多く見受けられ、需要を押し上げる一因となった。


（以下、本紙2020年12月24日号1面）


自動車産業・部品
現代自動車、EV専用PFを公開、ワイヤレス充電も採用へ
ミライズテクノロジーズ、ScAlNを開発中、センサーなどへ応用展開
IT・半導体産業
ナノブリッジ・セミコンダクター、1億円超の資金調達、抵抗変化スイッチ事業化
パナソニック、クラウド顔認証技術、パートナーと協業
加賀電子、電子部品は減収減益、EMSは医療向け堅調
SKテレコム、AI半導体市場に参入、「脱通信事業」を加速
テキサス・インスツルメンツ、車載向けGaN FET、ドライバーなど複数集積
ブロードコム 8～10月期、2桁の増収を達成、通信関連の需要が好調
プリント回路・実装
AT＆S、4～9月は10％増収、最大5.2億ユーロ投資へ
アルファーデザイン、基板防湿剤塗布機、安価な量産対応機を発売
UMCエレクトロニクス、豊田織機が筆頭株主、車載強化と財務再建
液晶・ディスプレー
三菱マテリアル、TFT配線用黒化膜ターゲット、BM代替へ量産評価
サムスン電子、マイクロLEDテレビ、110型を韓国で発売
TCL、テレビの販売好調、巣ごもり需要が底上げ
電池・新エネルギー
ニチコン、V2Hの出荷好調、累計出荷8000台規模に
LONGi、20年出荷は20GW超、新型PVの販売開始
東芝、水系LiBを開発、マイナス30℃でも動作
製造装置・部材関連・FA
グローバルウェーハズ、シルトロニック買収へ、業界2位に浮上
半導体製造装置市場、20年は16％増に、前回予測から大幅上方修正、SEMI統計
ミスミグループ本社、FA関連事業を強化、ライブラリーソフト刷新
医療・航空・ロボット
パナソニック、小型ロボ配送サービス、住宅街で実証実験
OKI、AIエッジモジュール、22年に商用化目指す
島津製作所、細胞観察サポートソフト、ラボ業務を効率化
一般電子部品
ASRC、HDDの最新技術紹介、多層記録の開発活発化
SEMITEC、サーミスターで新戦略、23年に生体センサー投入
太陽誘電、川崎に新ラボ開設、交流促進型の開発拠点

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産官学のフューチャープラン No.247
大分県 第8回／ダイハツ九州（株） 代表取締役社長 泉谷卓司氏に聞く
『一心千里』 ～走っていれば、見えてくる 永田 隆一 No.135
風が吹けば桶屋が儲かる、社員に罪はない、恋にも罪はない
機電一体eアクスル～現在地と未来～ No.7
BluE Nexus
特別連載企画「北九州の新たな挑戦」 No.4
リョーワ
マテリアルズ・インフォマティクス～AIが材料開発の殻破る～ No.4
住友化学（株） 金子正吾氏／西野信也氏に聞く

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インタビュー
日本ファインセラミックス（株） 代表取締役社長 田中宏氏
DSCC アジア代表 田村喜男氏
マクセル（株） エナジー事業本部 電池事業部 開発部長 山田將之氏（上）
TIS（株） 執行役員 サービス事業統括本部 AI＆ロボティクスビジネスユニット ジェネラルマネージャー 田島泰氏

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