電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2014/1/15(2074号)主なヘッドライン
FCパッケージ、低コスト・微細化で新技術続々
MUF モバイルAPで主流、先入れ/TCBで装置・材料に商機

 ロジックデバイスで広く用いられているフリップチップ(FC)パッケージ技術が大きく変わろうとしている。低コスト化や狭ギャップ/ピッチ対応を図るべく、従来の「C4プロセス+キャピラリーアンダーフィル(CUF)」に代わる新技術が続々と提案され始めている。1998年にインテルで採用され、一気に広まったFCパッケージが10年以上の歳月を経て大きな転換期を迎えている。プロセス刷新に伴い、装置・材料にも新たな需要の芽が出ており、対象市場の一気拡大が期待されるところだ。

 これまでのFCパッケージは、IBMが開発したC4プロセスと、チップとサブストレートの間に液状アンダーフィルを流し込むCUFが主流であった。インテルが手がけるMPUのような高価なデバイスでは、この高いプロセスコストを許容することができたが、コストダウン要求の強いスマートフォン(スマホ)向けのアプリケーションプロセッサー(AP)の登場に伴い、FCパッケージのプロセスも変化を求められるようになっている。パソコン用MPUの単価が150ドル以上であるのに対し、モバイル用APは20ドル前後(ローエンドスマホでは10ドル前後)と、同じFCパッケージ技術を用いるのにも、コスト要求が大きく異なってきたためだ。
 低コスト化に向け、現在モバイル用APで主流となりつつあるのがMUF(モールドアンダーフィル)だ。MUFはCUFに代わる封止技術で、ワイヤーボンディングで用いられる汎用のエポキシ樹脂を使うことで、プロセスコストを抑えることができる。アップルやサムスンなどのモバイルAPベンダーがすでに同技術を適用しており、MUF用封止材料を供給する材料メーカーの出荷量も13年に大きく伸びている。

(以下、本紙2014年1月15日号1面)



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