電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2013/10/2(2060号)主なヘッドライン
国内パワコン市場 FITで急成長
売り上げ1.5倍以上、能力増強相次ぐ、15年度以降に下振れリスク

 2012年7月の再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の導入以来、活況を呈している国内太陽光発電市場。その恩恵を受けて急成長を遂げているのが、太陽光発電システムには欠かせないパワーコンディショナー(パワコン)市場だ。矢野経済研究所の調査によると、12年度の国内新エネルギー用パワコン市場は前年比約1.8倍の940億円となった。13年度は約1600億円に拡大する見通しで、パワコンメーカー各社は供給体制の強化を急いでいる。

 出荷量ベースで国内の太陽光発電市場は、12年度に3.8GWとなった。13年度は5~6GWに拡大すると予想されている。ただ、太陽電池モジュールの低価格化や海外メーカーの進出拡大などにより、市場の伸びと比べると、国内太陽電池メーカーの業績への貢献は限定的とみられる。
 一方、FITの恩恵を最大限に受けているのがパワコン市場だ。パワコンは太陽電池で発電された電力を直流から交流に変換する、発電システムに不可欠な装置。系統連携のためのパワーエレクトロニクス技術を要することから、太陽電池セルやモジュールのようにコモディティー化が進んでおらず、国内メーカーが高シェアを持っている。

(以下、本紙2013年10月2日号1面)



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