電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2013/8/28(2055号)主なヘッドライン
水素インフラ、次世代エネルギーの中核に
電力貯蔵、ドイツで試験開始、地産地消がFCV後押し

 エネルギー業界では今後、『水素』が強力なキーワードとして浮上しそうだ。まず「ポスト蓄電池」的存在として、水素を用いた電力貯蔵システムが注目を集めている。また、2015年以降に本格的な量産車が登場する燃料電池車(FCV)においても、水素を大量かつ安全に貯蔵する技術の研究が加速しているうえ、バイオマスによる水素の「地産地消」も提案されており、「水素社会」への動きが大きく加速する可能性を感じさせる。

 水素を用いたエネルギー貯蔵システムは、再生可能エネルギーで発電した余剰電力を水素に変換して貯蔵する。電力不足時には、その水素を利用して燃料電池やガスタービンなどで発電するというものであり、蓄電池の強力なライバルとなりうるエネルギー貯蔵技術だ。出力容量はリチウムイオン電池の10~1000倍以上が可能で、なおかつ蓄電池に比べて長時間の蓄電も可能だ。水素の精製には水の電気分解を利用するが、これは水素と酸素を反応させて電気を取り出す燃料電池と反対の反応を用いる。
 本格的な実用化はこれからだが、すでにドイツの大手電力会社E.ONが2013年6月から試験設備の運転を開始したほか、日本では東芝が精力的に研究を進めている。また、産業技術総合研究所(産総研)が14年に福島県郡山市に開設予定の再生可能エネルギー研究拠点においても、水素を活用したエネルギー貯蔵システムの実証プラントが建設されるもようだ。

(以下、本紙2013年8月28日号1面)



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  6GでLTPSに
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