電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2013/6/19(2045号)主なヘッドライン
半導体商社、EMS事業堅調だが伸び悩む
国内専業との連携探れ、車載用途など高信頼分野に活路

 国内エレクトロニクス技術系商社のEMS(電子機器の受託製造サービス)事業が伸び悩んでいる。半導体商社は既存業態との相乗効果を発揮しようと、EMS事業への注力を鮮明にしているが、現状では一部を除き結果がついてきていない。依然国内には、車載・医療機器・産業機器など高信頼性を要求される顧客が多数おり、市場は間違いなく存在する。1ドルが70円台という超円高時代を経験した国内製造業にとって、今後の事業拡大を進める上でEMS企業とのパートナーシップは不可欠だ。国内では欧米のメガEMS企業と一線を画した専業EMS企業が活躍する。今後は、こうした企業体との積極的なアライアンスを追求し、顧客ニーズに素早く応えることも重要になってこよう。

■13年度業績はまだら模様
 国内エレクトロニクス商社で最大規模のEMS事業を展開するのは加賀電子。2013年3月期の関連部門の売上高は前年同期比13%増の705億円まで拡大した。世界経済の低迷が長引いたこともあり、想定した受注量を確保できなかった。一方で、エアコン機器の受託が好調に推移したこともあり増収を確保した。14年3月期も20%増の840億円を目指す。
 しかし、こうした安定成長を達成している企業はごく一部で、12年度に大幅な増収を果たしたものの、その勢いで一気呵成に売り上げを伸ばす企業は少ない。
 新光商事の12年度EMS事業は大幅増収となった。

(以下、本紙2013年6月19日号1面)



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◇ サンケン電気、13年度投資は100億円、PSI新棟に設備導入
◇ 大泉製作所 13年度、設備投資額を倍増、国内外で自動化設備導入
◇ パナソニック、強誘電体メモリスタ、CMOS回路上に形成、脳細胞の動きを再現
◇ TI、成都工場を増強 約17億ドル投資
◇ シャープ、新規事業で売上高800億円へ、MEMSディスプレー披露
◇ サーミスター主要3社、13年度は販売拡大へ、生産体制相次ぎ増強
◇ ラピスセミコンダクタ、欧州スマートメーター用、無線通信LSIを開発、マイコンの負荷削減
◇ シャープ、200万画素CCD量産、交通監視カメラ向け
◇ WSTS 春季予測、13年半導体市場は2.1%増、PC低迷で下方修正
◇ ブロードコム、5GWiFi事業強化、スマホ向けなど品揃え拡充
◇ HGST、ヘリウム封入HDDを開発、コスト大幅削減へ
◇ TDK、新型DCコンを量産、ハイブリッド車向け
◇ 海外OSAT主要4社 1~3月期、想定どおり3.7%増収、FCなど先端PKG拡大
◇ 新光電気 13年度、設備投資4割増、高岳新工場は今夏稼働
◇ 富士機械製造 13年度、投資は57億円に減額へ、中国新工場は9月稼働
◇ 三菱化学とパイオニア、有機ELの販売会社設立、塗布型パネルを13年秋から提供
◇ 中国政府、家電補助金が終了、エコカー補助金は継続
◇ 日本ゼオン、COP原料を増産、14年度に年産3万t超
◇ ADEKA 12年度、営業利益2割増に、電子化学品は10%増収
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