電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2020/9/10(2414号)主なヘッドライン
中国・科創板、半導体企業の上場急増
SMICは7430億円を調達、BYDや格科微電子も上場へ

SMICは上海と香港に株式を上場している(同社ニュースリリースより)
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 中国のハイテク企業向け株式市場「科創板」に、半導体など電子デバイス関連企業の上場が急増している。中国ファンドリーのSMIC(中芯国際集成電路制造、上海市)は、7月に479億元(7430億円)を調達し、北京の新工場計画を発表した。また、IGBTやリチウムイオン電池(LiB)を製造するBYD(比亜迪、広東省深セン市)も上場を計画し、パワー半導体工場の建設準備を進めている。

 中国版ナスダックとも呼ばれる科創板は、習近平首席が2018年11月に創設構想を打ち上げ、19年7月から上海証券取引所で正式に運用を開始した。まず上場企業数25社、株価総額は5606億元(約8.7兆円)で運用を開始し、20年1月に上場79社で株価総額が1兆元(約15.5兆円)を超えた。運用開始1年後の20年8月には165社、株価総額は2.8兆元(約43.4兆円)に拡大し、年内に3兆元を超えようとしている。
 7月から株価指数の公表も始めた。創設数カ月後にもインデックス銘柄の指定を試みたが、中核となる企業が少なく、市場規模も小さかったため見送っていた。SMICが7月16日に株式を公開して7430億円相当の株価をつけ、これを機に公表を始めた。
 SMIC上場時の株価は科創板で最高額がつき、2位の鉄道運行管制システム企業である中国鉄路通信信号(CRSC、北京市)の97.8億元(約1517億円)を大きく離した。
 上場時の株価上位25社を集計すると、約3分の1が半導体関連企業だ。SMICが今も最も高い時価総額1292億元(約2兆円)をつける。
(以下、本紙2020年9月10日号1面)




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