電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2020/7/2(2404号)主なヘッドライン
電子デバイス天気予報、コロナ直撃で環境激変
スマホ、廉価機種に人気集中、自動車は長期低迷避けられず

 2020年の電子デバイス業界は新型コロナウイルスの感染が世界規模で広がったことから、年初の想定とは環境が激変している。米州ではいまだ感染拡大のピークを迎えておらず、終息のめどは立っていない。そうしたなかで、電子デバイス産業にとって、新型コロナは自動車や産機などでは厳しい影響を与えているものの、一部では需要増大につながっている部分もあり、ポジティブ・ネガティブ双方の影響をもたらしている。また、米中関係も業界には暗い影を落としており、市場見通しに対する不確定要素が例年以上に増している。

 年初段階では米中対立などのリスク要因はあるものの、本格的な5Gの商用化が進むとして、総じて堅調な見通しを維持していた。しかし、こうした展望を新型コロナウイルスは完全に打ち壊した。
 2~3月時点では中国国内をはじめ、ASEAN地域でも都市封鎖(ロックダウン)の影響で工場の操業が停止、サプライチェーンの混乱に伴う供給体制に関心が集まった。しかし、足元では供給体制は完全とは言えないまでも一定レベルまで回復。供給面での問題はほとんど解消されたといってよい。
 やはり、現在は景気低迷による需要減が大きな問題となっている。スマートフォン(スマホ)は4月ごろまで各社とも年間の生産計画を維持してきたが、6月に入ってから大手を中心に下方修正を行っている。

(以下、本紙2020年7月2日号1面)



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