電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2013/5/15(2040号)主なヘッドライン
中国配線板業界 工場の内陸シフト加速
重慶・四川省・江西省へ移転、ノートパソコンの量産を追う

 中国印刷電路行業協会(CPCA)によると、中国は2012年、前年比約6%増となる1億9780万m²のプリント配線板を生産した。生産額は1650億元(約2兆889億円)で、世界需要の約40%を生産したことになる。00年当時、生産シェアはまだ8%しかなかったが、右肩上がりで成長を続けている。生産面積ベースでは、片面板が全体の17%、両面板が7%、多層板が54%、フレキシブル配線板(FPC)が21%を占めた。だが、ここでも沿海部の人件費の高騰により、配線板工場の内陸シフトが進んでいる。中国における直近の配線板メーカーの動きを追った。

 「内陸部の人件費は沿海部より40%も安い」(中国の配線板業界関係者)。このため、広東省や上海周辺から内陸へ工場を広げるメーカーが増えている。これまでノートパソコンのほとんどが上海周辺で生産されていたが、安い労働力が豊富な内陸の重慶で11年から生産が本格化した。13年には中国における全生産量の約3分の1が生産されるようになる見通しだ。ノートパソコンの産業移転に合わせて、配線板工場の内陸移転がさらに加速しようとしている。
 台湾資本のハンスターボード(瀚宇博徳科技)は11年3月に重慶への投資計画を発表、14年半ばに生産を開始するとみられる。その他の台湾メーカーでは、GDM(精成科技)が12年11月に重慶工場を稼働。年産能力は60万m²で、13年以降に能力を倍増させる。テックベスト(志超科技)は12年12月、四川省の隧寧工場で生産を開始した。

(以下、本紙2013年5月15日号1面)



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