電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2013/4/24(2037号)主なヘッドライン
車載MEMS ESCが需要牽引
搭載義務化で14年に10年比倍増、増強投資や新規参入に期待感

 近年、自動車の電子化や安全意識の高まりに伴い、エアバッグやアンチロックブレーキシステム(ABS)などが普及している。こうした速度、衝撃検知用途に重要な役割を果たしているのがMEMSセンサーだ。先進各国で新たな予防安全システムである横滑り防止装置(ESC)の搭載義務化が進んでおり、MEMSの大幅な需要拡大が予想される。メーカー各社の能力増強投資や新たなプレーヤーの参入も期待され、車載MEMS市場に活況をもたらす動きと言えそうだ。

 ESCは、複数のセンサーと制御ユニットで構成される。急なハンドル操作時や滑りやすい路面を走行中に車両の横滑りを感知すると、制御ユニットが自動的に各車輪に適切にブレーキをかけ、進行方向を修正する。(独)自動車事故対策機構によれば、ESCの搭載により事故率を36%削減できるという。
 独ボッシュが1995年に初めて製品化したシステムだが、長らく任意搭載だったため、2000年代半ばまではドイツを除いてなかなか普及しなかった。だが、安全意識の高まりからESC搭載義務化の動きが起こり、先行して北米とイスラエルですべての新車に搭載が義務化された。

(以下、本紙2013年4月24日号1面)



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