電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2013/2/27(2029号)主なヘッドライン
国内PV業界 外資参入ラッシュ
メガソーラーにパワコンも、買取価格低下でも勢い持続か

 海外の太陽光発電関連企業が日本市場への進出を加速している。太陽電池メーカーだけでなくパワーコンディショナー(パワコン)メーカー、システムインテグレーター、コンサルティングなど多様な業種の企業が日本に拠点を構え始めた。早くも日本企業を協業パートナーとして迎えているところも少なくない。気になるのは日本版FIT(固定価格買取制度)の買取価格だが、13年度の価格が引き下げになっても、海外メーカーの日本市場への期待は衰えそうにない。「黒船」の相次ぐ来航は、国内の太陽光発電産業の構図を一変させるほどのインパクトを持つ可能性がある。

 太陽電池メーカーでは、すでにサンテックパワーやハンファQセルズ、カナディアン・ソーラー、トリナソーラーなどが進出済みだが、FIT開始を契機に流れは加速しており、中国のインリーグリーンエナジー、ハレオンソーラー、レネソーラー、韓国シンスンソーラー、独アンタリスソーラー、スペインのイソフォトンなどが新たに日本に拠点を構えた。また、中国JAソーラーが丸紅、高島と提携を開始したほか、2次電池や電気自動車大手のBYDも日本で太陽電池モジュールを受注したという。
 メガソーラーの建設や運営にまで乗り出すところも出てきている。その筆頭格が、日本国内14カ所にメガソーラーを建設する計画を進めている中国ソプレイソーラーだ。13年度はさらに10カ所に建設する計画を進めている。また、中国系のスカイソーラージャパンも国内10カ所にメガソーラーを建設するほか、韓国のSTXソーラーは仙台市に45MWという巨大なメガソーラーを建設するという。



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