電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
2012/6/13(1993号)主なヘッドライン
スマホ用基板、材料分野で日系勢優位
銅箔・コア材などでシェア独占、次世代基板の提案も活発化

 スマートフォン(スマホ)の台頭により、ここ数年のエレクトロニクス業界は様相が一変した。それはプリント/パッケージ基板など配線板業界も同様で、メーン基板では、高密度化に適したエニーレイヤー構造のビルドアップ(BU)基板、パッケージ基板ではアプリケーションプロセッサー(AP)などを搭載するフリップチップ(FC)-CSP基板が脚光を集めている。これらの基板では、イビデンなど日系勢も奮闘しているものの、実質的な主導権は台湾や韓国などアジア勢が握っている。しかし、材料分野では薄物対応などで優位に立つ日系メーカーの強さが際立っていることを見逃してはならない。

 モバイル端末であるスマホにとって、筐体の薄型化はまさに宿命ともいえる要求項目。基板に関わらず、半導体からディスプレーなど様々な分野で0.1mmを争う薄型化が求められている。スマホの頭脳を担うAP向けパッケージ基板も材料から徹底した薄型化が求められており、ここでは日系勢が圧倒的な優位に立っている。
 まず、コア材やプリプレグには住友ベークライトの「LαZ」や三菱ガス化学の「BTレジン」などが採用されており、コア層40μm以下の分野では、この日系2社の独壇場という状況だ。とりわけ、住友ベークの「LαZ」は、米アップルのiPhoneのパッケージ基板用材料として採用され、現状、年間50億円前後の売上高(11年度ベース)を15年度までに250億円にまで拡大する強気の事業計画を打ち出している。



◇ インテル、タッチ機能 搭載加速、台湾メーカー4社と協業
◇ サンケン電気、米国に8インチ新棟、既存棟も大口径化
◇ IQE、RFMDの工場買収、エピウエハー供給契約も
◇ SEMITEC、12年度投資、8億円を計画
◇ 京都大学、耐圧2万Vを達成、SiCダイオード開発
◇ 三菱電機、フルSiCのインバーター
◇ パナソニック 11年度、半導体売上高700億円減、12年度は黒字化目指す
◇ ルネサスイーストン 11年度、増収増益を達成、今期は車載や産業用拡大
◇ 日本電産、HDD部品の新工場、カンボジアとマレーシアに
◇ 丸文、海外市場に積極展開、システム提案力も強化
◇ 世界半導体会議(WSC)、新型半導体定義で合意、環境対策などで前進
◇ AMD、最新APUを発売、W当たり性能を2倍に
◇ シャープ、新IGZO技術を発表、12年度内に量産へ移行
◇ 三菱電機、レーザーTV発売、赤色LDで色再現向上
◇ 船井電機、液晶TV 9%減収、12年度は11%増収に
◇ ボックスチャーター、新素材で輸配送開始、JITBOXチャーター便
◇ ADEKA、3年で600億円投資、海外中心に設備投資実施
◇ 東京精密 12年度、半導体装置17%減収、受注環境4月から好転
◇ ディスコ 12年度、薄化好調で7%増収、レーザーダイサーも回復
◇ オーク製作所 DI装置、受注が好調に推移、PKG基板用途にも本格参入
◇ 新日本無線、太線銅ワイヤー導入、SiCダイオードに適用
◇ 住友ベークライト 12年度、半導体材料19%増収、薄型PKG材は100億円に
◇ 三井金属、極薄銅箔 好調を維持、上尾は高機能品に特化
◇ 国内太陽電池メーカー、11年度は販売伸び悩み、システム販売に活路
◇ 高砂熱学工業、総合節電システム発売、年間売上高25億円を展望
◇ AIST太陽光センター、薄膜Siを高効率化、光劣化抑制技術を開発
サイト内検索