電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2013/1/23(2024号)主なヘッドライン
苦闘する国内半導体商社、始まるか
本格的な業界再編
外資の動きも台風の目に

 国内の半導体・エレクトロニクス技術商社が苦闘している。欧州金融危機を契機とした世界的な景気低迷の影響によって2012年度下期の業績回復という期待が裏切られ、リーマンショック以来の人員整理に踏み切った。ルネサス エレクトロニクス販売はルネサス本体への統合を決めた。海外進出や新商材発掘といった成長戦略を謳うものの、抜本的な打開策につながる次の一手が出てこない。一方、海外の大手ディストリビューターは、技術力やデザイン力のある日本市場でシェア拡大のためM&A攻勢に出る。国内技術商社は、経営の攻守で危機脱出に向けた戦略を打ち出すことができるのか、大きな試練に直面している。

■危機深刻、リストラ加速
 業界関係者は今回の危機をリーマンショックよりも深刻と受け止めている。リーマン時は需要急減に伴う大混乱はあったものの、その半年後には受注が急回復。業績もV字回復を果たせたところが多かった。
 しかし今回は、パナソニックやシャープといった国内を代表するセットメーカーの歴史的な巨額赤字に見られるように、日本エレクトロニクス業界の衰退が顕著となり、それが国内電子部品市場の構造的な縮小につながり始めている。国際競争力を失った国内電機業界の低迷が、国内半導体商社の体力を消耗させていることは間違いない。
 従来は液晶テレビや携帯電話といった民生関連分野での敗走が目立っていた国内電機業界だが、最近ではインフラ系通信市場やリチウムイオン電池市場といった、かつては競争力があり、お家芸と呼ばれた分野でも中韓台などのアジア勢の大攻勢にあっているのが実態である。



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