電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
2020/4/16(2393号)主なヘッドライン
中国EMS、工場の稼働が垂直回復
生産と部品調達が急増、世界規模の市場縮小を懸念

中国では営業しているが海外では営業中止のファーウェイショップ(上海市の商業施設で3月下旬撮影)
クリックして拡大
 新型コロナウイルスの影響を受けて減産していたEMS(電子機器の受託製造)企業の中国工場は、3月末に通常の生産体制にほぼ復帰した。足元では部品確保のための電子部品の発注も盛んだ。しかし、世界の主要都市に感染が拡大し、欧米のスマートフォン(スマホ)市場が冷え込んでいる。早期回復した中国のEMS工場は力を持て余すことになるかもしれない。

 新型コロナウイルスの感染拡大後、中国は旧正月休暇を延長して2月10日から工場を再稼働させた。しかし、出稼ぎ労働者が働く沿海都市のEMS工場は、労働者や資材の不足で通常の10~30%しか稼働できなかった。
 2月10日に習近平首席がウイルス対策と経済活動の両立を指示し、停滞していた生産と物流が再開に向けた動きを加速。帰省先から沿海地区など工場への復帰者は全体の60%に回復した。習近平首席は12日に武漢入りし、ウイルス封じ込めの成功をアピールした。
 スマホなどを製造するEMS工場の稼働率は2月下旬に50%、3月中旬に75%に回復した。旧正月明け時点で「4月までに正常に戻す」と説明していたEMS企業は、言葉どおり3月末に100%近くに復旧し、中国のEMS工場は2カ月かからずに復旧した。

(以下、本紙2020年4月16日号1面)



自動車産業・部品
中国政府、NEV補助金を延長、コロナ対策で22年まで
MFTBC、CO2ニュートラル、39年までに全新型車
ソフトバンク、隊列走行実験に成功、5G通信で車間距離10m
IT・半導体産業
日亜化学工業、20年度投資は650億円、LED中心に投資
富士通など3社、ローカル5G、検証システムを構築
OKIエンジニアリング、CBTL認定取得、各国認証を同時申請
中国 半導体・FPD工場、装置導入のめど立たず、3月末から入国停止措置
世界の半導体工場、10年で100カ所が再編、北米と日本で7割占める、ICインサイツ調べ
ソウルバイオシスとSETi、新型コロナを殺菌、紫外線LED技術で
プリント回路・実装
伊原電子、半導体装置用基板が好調、投資需要増で1.5倍へ
レクザム、タイ新工場が本格稼働、AI搭載の3D外観検査機投入
三井ハイテック、21年は投資150億円、モーターコア能力増強
液晶・ディスプレー
サムスンディスプレー、ベトナム工場を増強、フォルダブル新製品向け
ロヨル、新フォルダブル開発、ZTEとの協業も推進
ライトディスプレー 19年業績、営業利益9割減少、マイクロLEDも開発
電池・新エネルギー
クラボウ、LiB用装置を展示、撹拌脱泡や膜厚測定向け
サムスン電子、全固体電池で新技術、デンドライトを解決
京大と住友化学、固体電池開発で協業、産学共同講座も開設
製造装置・部材関連・FA
韓国政府、素部装特別法を施行、国産化率高め「克日」へ
サンスターライン、中京圏でPR強化、新型コロナ対応を加速
栗田工業、米国精密洗浄企業、株式の51%を取得
医療・航空・ロボット
物流関連業、ロボへの注目度上昇、外出制限で配達利用増加
ソフトバンクロボティクス、製造業へ提案強化、業務用ロボット掃除機
一般電子部品
アルプスアルパイン、新型コロナの影響説明、アジア再稼働も欧米低迷
太陽誘電、新潟に4号棟竣工、MLCC量産体制を拡大
ヨコオ、車載用GNSSアンテナ、ドローンにも展開



Omdia 発 グローバル・アイ No.153
20年の予測 最新アップデート
日本半導体産業 激動の21年史(2000年~2020年) No.58
2011年(第3回)東日本大震災(下)
「全樹脂電池」の衝撃(中)
新概念の蓄電池量産工場建設へ、工程を大幅削減、自動化も視野



インタビュー
(株)東海東京調査センター 企画調査部 シニアアナリスト 石野雅彦氏
(株)SurplusGLOBAL Japan 取締役副社長 熊澤修二氏
日本精工(株) 新領域商品開発センター 技術開発第一部 グループマネジャー 尾崎学士氏
訪問リポート
横河ソリューションサービス(下)



フォトマスク技術特集
サイト内検索