電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
2013/1/16(2023号)主なヘッドライン
パワーモジュール、部材見直し本格化
次期HEV向けで大きな転機、サプライチェーンも一新か

 IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)に代表される大電力の高速スイッチング素子であるパワー半導体の実装形態が進化している。電流密度が一段と向上する第7世代シリコン(Si)IGBTやSiC(炭化ケイ素)半導体の登場で、高温動作に対応した一層の放熱制御対策が求められているからだ。特に信頼性が大事なHEV/EVといった車載用途をはじめ、風力・太陽光発電のパワーコンディショナー向けにも需要が拡大するため、はんだ接合材など実装材料業界はこぞって研究開発を加速している。

■冷えるパワー半導体市場
 2012年頭から低迷が続くパワー半導体市場。欧州の金融不安を契機とした中国経済の長引く不況は、それまで好調であった同市場を直撃して前年比で久々のマイナス成長となったもようだ。13年は半導体市場全体の伸びが4.5%増(WSTS)と見込まれるなか、パワー半導体のなかでもIGBTモジュールの成長に期待がかかっており、前年比2桁の伸びが想定されている。HEV向けに搭載数量が拡大するのに加え、新興国での販売も堅調に推移する見通しであるためだ。大市場の中国経済が徐々に力強さを取り戻すとみられ、エアコンや建機向けなども回復すると見込まれている。

■主要部材が大きく変わる
 次世代IGBTは、特に車載用途では安定して175℃動作を保証しなければならないとされており、モジュールの実装材料や形態が従来とは大きく変わりそうだ。IGBTのチップシュリンクによってパッケージは小型化が期待できるが、一方で、さらなる高放熱・高信頼性が求められているためだ。



◇ マイクロン、NANDの能力増強、米国・シンガポールを転換
◇ サムスン電子、米国に39億ドル投資、オースティン工場を改造
◇ GF、開発センター新設、全シリコン技術をカバー
◇ コスモデザイン、LED照明用電源モジュール、生産能力 3倍以上に
◇ シャープ、光源用赤色LD参入、15年にシェア70%目標
◇ マイクロンとナンヤ、協業見直しを検討、ナンヤがイノテラ売却か
◇ マグナチップ、台湾メーカーと協業、EEPROM共同開発
◇ サムスン電子 10~12月期、四半期業績 過去最高に、年間売上高200兆ウォン突破
◇ 中国政府、地デジ対応 義務化へ、14年から40インチ以上で
◇ パナソニック、熱電変換モジュール、発電量1.6倍に増大
◇ LG電子、有機ELテレビ初出荷、55型をWRGB方式で
◇ パナソニック出光OLED、有機EL照明を拡充、短冊タイプを今春発売
◇ BOEと茶谷産業、蘇州にBLU新工場、有機ELやLED照明も
◇ アドバンテスト、新規事業を立ち上げ、テスター購入からIP利用へ
◇ ジョンステック、BGA用コンタクト、高速デバイス向けに
◇ 上村工業、台湾に新工場建設、めっき加工サービス提供
◇ ユニマイクロングループ、部品内蔵技術を強化、月産1200万個体制を構築
◇ YJC、実装材の新PJ計画、SiCパワーモジュール用
◇ 日本スペリア社、Al接合用など提案、ネプコンに新開発品出展
◇ 台湾の太陽光発電産業、日系企業と協同戦線へ、内需拡大とグローバル化を推進
◇ チャイナサーナジー、トルコでモジュール生産、上海から中古装置を移設
サイト内検索